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♯120 日大アメフト廃部

日大アメフト部が廃部の方向で動き出しました。

で一定期間の活動停止と言うならまだ理解出来ますが
廃部となると何故?とその理由を知りたくなります。
戦後の日本のスポーツは野球を中心に軍隊のしきたりや
考え方が色濃く残っている中で運営されてきました。

その中でも最も特徴的なのが“連帯責任”の思想です。

一部の部員が不祥事を起こした場合
その責は全員が負うというこの連帯責任と言う考え方は
長い間日本のスポーツ界を覆いつくして来ました。

でひとたび事件が起きると丸坊主にしごきに説教
またうさぎ跳びなどの体罰と全員がその憂き目に遭い
指導者はそれも鍛錬の内であると
今でもその軍隊的発想は一部支配しています。

そんな中そのような考え方に最も縁遠いと思われる
アメリカンフットボールと言う競技で
しかも名門中の名門である日大のアメフト部が
廃部になると言う決定を軽々に下されても困ります。

日本大学は日本一のマンモス大学であり
にもかかわらず前の執行部はお粗末千万。
さすがにこのままでは持たないと理事長に
作家の林真理子さんを招聘し再建に務めて来ました。

まあ林さんが理事長に就任するニュースが流れた時は
大きなサプライズとして評価されたものの
反面大丈夫だろうか?という不安観測も流れる。

確かに作家としての林さんの能力は万人が認めるものの
これほど大きな組織のトップに立つのは全くの未知数。
しかも理事長ともなれば学長とは違って経営面のハンドリングを
しなくてはならないので相当なマネジメント能力が求められます。

その点においてこれまで組織に属した事の無い林さんには
かなりハードルが高かったのではないでしょうか。
日大サイドは澱んだ空気を刷新するイメージを求め
林さんは公的な役職に就くオファーに舞い上がってしまった。

まあたまたま就任したタイミングでこの様な事案が勃発し
理事長もついていないと言えばそうなんですが
多方面で対応がまずかったのも事実。

折しも沢田康広副学長がパワハラを受けたとして
林真理子理事長に対し1000万円の損害賠償求めて
提訴するという事案も生じ事態は益々混とんとして来ました。

貧すれば鈍する。

残った部員に罪は無くその可能性の芽を摘むのは忍び難い。
よって廃部だけは是非とも考え直して貰いたい、、、

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