数字マジックに捉われるな
我われ団塊世代が退場した後の故郷を憂う。
国立社会保障・人口問題研究所の推定によれば、2050年の青森県人口は75万人になり、1983年のピーク時から半減するらしい。
宮下宗一郎知事の公約どおり「青森県こども未来県民会議」が設置された。
その目的は、合計特殊出生率2以上に道筋をつける少子化対策「青森モデル」を確立する事だと聞く。
合計特殊出生率とは、1人の女性が一生の間に産むと想定される子どもの数である。
だが若い女性人口が減り続けている現状では、仮に「合計特殊出生率2以上」が実現しても焼け石に水だろう。
更に、厚生労働省の統計対象が「日本における日本人」であるため、日本人の子を産んだ外国人母親が増えた場合、「合計特殊出生率」は実態より過大に算出される。
極端な想定だが、1万人の子の母親1万人の半分が外国人だと仮定すれば、計算上は1から2まで跳ねあがる。…という数字のマジック!
宮下知事に望むのは、目先の数字に捉われることなく、青森県民が安心して子育てできるよう堅実な政策の立案実施である。
三内丸山遺跡に思いを馳せて…。
「陸奥(みちのく)のまほろばの里に五千年。続く子孫らのいやさか祈る」医師脳。
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