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わたしが書きました(川村碧)

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川村碧(かわむら・みどり) 2013年入社。社会部、広島支社、岡山支局、内政部、仙台支社を経て23年2月からドットコム取材班。 取材テーマは知人との会話、街中を歩いていて気付いた… もっと読む
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記事一覧

わずか0.9%とは…「生理休暇」なぜ取らない?有休化、性別問わない新制度も登場【時事ドットコム取材班】(2023年07月06日08時00分)

 生理による体調不良時に取得できる「生理休暇」。働く女性は増えているにも関わらず、取得率は1963年の26.3%をピークに低下し続け、厚生労働省が実施した直近(2020年度)の調査では、わずか0.9%にとどまっている。取得率は、労働人口が増えれば、それに伴って上昇するというわけではない。それにしても、100人に1人未満しか利用していないとは、いったいなぜだろう。(時事ドットコム編集部 川村碧)  【時事コム取材班】 ここ60年で最低の水準に 生理休暇は労働基準法で定められ

縫って直して21年「面白い」が原動力◆治癒率95%のおもちゃドクターに会ってきた【時事ドットコム取材班】(2023年06月10日08時30分)

 東京都国分寺市の住宅街の一角。きょうも、足を骨折した犬のぬいぐるみや、断線した電車、踊れなくなったサンタクロースが来院する。そこは壊れたおもちゃを診療する「おもちゃ病院」。開院から21年半、約8000件を治療してきた「ドクター」に会いに行ってきた。(時事ドットコム編集部 川村碧)  【時事コム取材班】 月60~70件、カルテで管理 2023年5月下旬、掲げられた「国分寺おもちゃ病院」の看板に目をやり、呼び鈴を鳴らす。中から「はーい」と柔らかな声が聞こえ、「おもちゃ病院」

AI時代に生き残れる?熱烈コレクターに聞く「図鑑の未来」【時事ドットコム取材班】(2023年05月09日)

 図鑑。誰しも一度はページをめくったことがあるだろう。ジャンル横断型や写真にこだわったものなど、工夫を凝らしたシリーズが人気を集め、推定発行部数は年130万部を突破、30年で約3倍に伸びた。何でもインターネットで検索でき、対話型AI(人工知能)「ChatGPT」なども登場した今、重くて分厚い図鑑はどうなっていくのだろうか。2000冊以上を所有する「図鑑博士」に話を聞いた。(時事ドットコム編集部 川村碧)  【時事コム取材班】 図鑑で憧れの虫を眺める 2023年4月下旬、J

「辞めさせてもらえない…」代行に頼る退職届◆ニーズの裏でトラブルも【時事ドットコム取材班】(2023年04月23日)

 「もう、嫌だ。逃げられない。死にたい」。追い詰められた20代女性が頼ったのは、本人に代わって会社に退社の意思を伝える退職代行業者だった。精神的な負担から自分で退職届を出せなかったり、出しても受け付けてもらえなかったりした人たちからニーズがあるサービスだが、トラブルに見舞われるリスクもある。利用者の声を追った。(時事ドットコム編集部 川村碧)  【時事コム取材班】 「やっと解放」逃げ道の一つ 20代女性のケース 関東地方で正社員の清掃員として働いていた20代女性。主な業務

ストッキングはマナー?変わる意識 かつての「必需品」、激減の理由【時事ドットコム取材班】(2023年03月16日12時00分)

 「ストッキング離れ」-。そんな言葉がSNSで話題となっているのが目に留まった。ストッキング・タイツの国内供給量(輸入品含む)は、実は全盛期の10分の1に激減している。ファッショントレンドや仕事服の変化の影響なのか。取材を進めると、時代の移ろいとともに女性も男性も、身に着けるものに対する意識や価値観が変わりつつあることが見えてきた。(時事ドットコム取材班 川村碧)  【時事コム取材班】 全盛期は80年代 日本靴下協会やメーカーによると、ストッキングとタイツの国内供給量は1

遠くの親戚より近くの他人?顔の見える関係、マンションでも【時事ドットコム取材班】(2023年02月26日08時30分)

 時事通信に入社して10年目のわたしは宮城県出身で、仙台市内の実家は約30戸が入居する分譲型マンションだ。多くの住民は互いに名前と顔を把握していて、一緒に花見をしたり、東北の秋の風物詩「芋煮会」を楽しんだり。2023年3月11日で東日本大震災から12年。実父が関係する話で恐縮だが、そんな近所付き合いが「いざ」というときに役立った話を紹介したい。(時事ドットコム編集部 川村碧)  【時事コム取材班】 気心知れた仲 実家マンションは1998年に完成した。幼少期の記憶はないが、