久々のリモート観劇で空鉄砲にやられた②

↑前回

あれから何度か思い返したり、本公演だけじゃなくて乱痴気公演も見たりして、少しずつ『空鉄砲』を理解したいと思っているところ。
前回は理解が及ばなかったけど、自分の考えを整理したい内容を気まぐれに書いていく。

無駄打ちでも構わない愛情

ゆめさんって、みゆきさんからも息子からも愛されてたんだよね…。(でもその愛が拗れてしまってる感)

自分はこんなに好きなのに、相手は思うように応えてくれない
見返りを求めない愛、って目指したいけど、結局人間はどこかで見返りを求めてしまう。

私もどこかで結果を求めてしまっている。
過去の恋愛を思い返すと、絶対そういうところはあっただろうな。それか、近づく人に対して「私と付き合って何をしたいの?」って思ってたし、私自身冷たい人間なんだと思ってた。

でも無駄に思えても、自分の満足のために愛情を注ぐことはある。
自分が気づいてないけど、こっそり助けてくれるとかさ。
それを自分に向けられたとき、ちゃんと選びとれる人になりたい。
(とはいえ、怖い思いはしたくないので、相手も自分も壊れないようにね)

「この人の子供がほしい」って言葉、結婚した人から聞くことがあるけど、
自分にないものを持ってる人に出会ったり、この人じゃないとダメなんだって気持ちになること、そうそうないわけだけど(たくさんあっても困る)
この作品を教えてくれた人は、かけがえのない人だな。子供がほしい、相当の気持ちかな。

本気だからこそ恥ずかしい

網代木冬(=ゆめさん、だけど)が、かいなのことは人前でも好きだと言えるのに
みゆきさんのことはひた隠しにする。
そのことをかいなさんも疑問に思うし、みゆきさんも不満だろうし。(周りの目があるのも理解してるだろうけど)

それを「好きだから、恥ずかしい」というゆめさん

素直に「私のこと好き?」「好き!」
って言い合えたり宣言できる関係って、あったはずなのに、なにかを掛け違えてしまってダメになることがある。
それは、周りの邪魔や、第三者から大事な人を守るために、どうしてもそうせざるを得ないこともある。

それでも、私も好きなアーティストのことをどこまで友達に伝えるかを考えて、結構そのアーティストさんは繊細なところもあるから変なファンには知られたくないな、とか思って
一人でこっそりライブに行っていたこともある。だから気持ちは理解できるかな。。

でも、本当は(アーティストであれ恋人であれ)好きな人には面と向かって好きだと言いたいのだ。
だけどこんなご時世だし、こんな方法でも好きだと伝える手段があるなら、ここだけでもいいから好きだと言いたい。
(もちろんさりげない匂わせが必要なら、もう仕方ない気もする。好みではないけど笑)

早く安心して好きだと言える日が来るといいな。

クランクインが来ない作品

「こんなこといつまでやるんだ」
この映画の封切りまではリハーサル、でも封切りは決まってない、かいなさんが納得するまでリハーサルは続く

幸せだった(と思える)瞬間を永遠に味わっていたい気分になることはある。

あの時、あの人からこんなことを言ってもらえた、あの時の腕の感触あったかかったなとか


電車に乗ってるときに、普通は隣の人の腕が当たると、なんとなく離れるように身体を動かしてしまう。
だけど、ある日だけ、隣の人と腕がくっついてたときに

このまま時間が止まったらいいのに

って思い浮かんだことがあった。
しばらく、あれはなんだったんだろう、と思い出していた。

そんな感じで幸せな時間を忘れたくなくて、無駄に思い出を噛み締めたりする。新しい幸せな瞬間が来るといいなって思いながら。

結局、みんな「君がほしい」と伝えたかっただけなんだ。

本公演と乱痴気公演を見て

本公演で、役者さんの演技に圧倒されたので、このメンバーが入れ替わったらどうなるんだろうと新たに興味が湧いて、乱痴気のチケットも買っていた。

本痴気で理解できなかった部分も、乱痴気は台詞のスピードが落ちたからなのか?少し噛んでも気にならずに、むしろ話の流れは把握しやすかったかも(個人の感想です)

でも、本公演はメインの役者さんたちの魅力が一番発揮できる配役だったんだなぁって。
乱痴気も好きだし、途中の我に返ったような演技もそれぞれ違うからどれも好きですが

こういうシャッフル演技も見ごたえあって本当柿の舞台すごいね(語彙力)

また他の方の感想などを読みつつ、閃きがあれば続編も書いてみようかな。とりあえず今出せるものは出した。

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