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アプリケーションソフトウェアの種類や求められていることとは?

デジタル社会となった現代において、アプリケーションソフトウェア開発は日々激しい競争を繰り広げています。

技術革新が急速に進む中、ユーザーニーズに合わせたスマートフォンやPC向けのアプリケーションからクラウドサービス、AIを活用したソリューションまで幅広い開発が行われ、市場競争に打ち勝つべく、企業は常に新しいアイデアを形にしています。

本ブログでは、アプリケーションソフトウェアとは?という基礎的な知識から、求められていること、システムソフトウェアとの違いや、提供方法、機能、そして最新テクノロジーとの融合について解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。


アプリケーションソフトウェアとは?

アプリケーションソフトウェアとは、ユーザーが特定のタスクや目的を達成するために使用するソフトウェアのことです。これらのソフトウェアは、ユーザーが効率的に作業を進めるためのツールとして設計されており、日常生活やビジネスに関わらず、多くの場面で大きな役割を果たしています。

アプリケーションソフトウェアに求めるられること

市場には数えきれないほどのアプリケーションソフトウェアが出回っていますが、その中でも多くの人に長く利用されているアプリケーションはほんの一握りです。

では、人々はどのようなアプリケーションソフトウェアにどのようなことを期待し、魅力を感じるのでしょうか?

以下で、市場で選ばれるアプリケーションソフトウェアの基準となる6つのポイントをまとめていきます。

  1. ユーザー体験
    使いやすくスムーズなナビゲーションを提供する、シンプルなUI。

  2. セキュリティ
    ユーザーデータの機密性、認証、整合性が確保され、外部攻撃のリスクに対した対策がなされている。

  3.  パフォーマンス
    機能とインターフェースの両視点から、処理が早く、エラーが発生しない。

  4.  アクセシビリティ
    あらゆるOS(オペレーティングシステム)と互換性があり、幅広いユーザーが簡単にアクセスできる。

  5. スケーラビリティ
    データ、操作、トランザクション、サービスの増減に対して、柔軟に対応可能。

  6. カスタマーサポート
    顧客と積極的に関わり、ユーザーからの問い合わせに迅速に対応する体制が整っている。

システムソフトウェアとの違い

アプリケーションソフトウェアとしばしば比較されるのが、システムソフトウェアです。以下でそれぞれの特徴を見ていきます。

【システムソフトウェア】

システムソフトウェアとは、ハードウェアやシステムリソースを管理するためのソフトウェアを指します。代表的な例としては、デバイスが正しく動作するための土台となる、基本的な環境や機能を提供するOS(オペレーティングシステム)です。

一般的に、デバイスにプリインストールされているため、ユーザーが個別にインストールする必要なく、システムソフトウェアを直接操作することもありません。ユーザーは通常、アプリケーションソフトウェアを通じて間接的にシステムソフトウェアの機能を利用します。また、システムソフトウェア自体が独立して実行することも可能であり、デバイスの起動時に自動的にロードされ、動作を開始します。

システムソフトウェアは、高いパフォーマンスと効率が求められるため、C言語やC++、アセンブリ言語といった低レベルの言語や機械コードで開発され、システムハードウェアとより互換性があります。

【アプリケーションソフトウェア】

アプリケーションソフトウェアとは、ユーザーの具体的な目的に基づいたタスクを実行を効率化するソフトウェアです。単独で動作することはできず、OSなどのシステムソフトウェア上で動作します。

アプリケーションソフトウェアは、デバイスの最前線に位置し、ユーザーとの直接的な接点があります。直感的で操作性の高いシンプルなUIを提供し、専門的な知識がなくても簡単に操作できるように設計されています。

アプリケーションソフトウェアは、JavaやPython、PHP、Swift、Kotlinなどの高レベルのプログラミング言語で開発されます。これらのプログラミング言語は、複雑な機能を簡潔にコード記述することが可能で、保守や拡張が行いやすく、開発効率と品質の向上を実現します。

利用形態

アプリケーションソフトウェアの利用形態には、「オンプレミス」と「ホスティッド」の2つがあります。それぞれ特徴を見ていきましょう。

【オンプレミス】
オンプレミスは、企業や個人で所有する物理的な場所(サーバールームやデータセンター)に、購入したアプリケーションソフトウェアをインストールする形態です。

ユーザー自身がサーバー、ネットワーク機器、ストレージなどのインフラストラクチャを所有し、管理することで、カスタマイズ性が高く、社内システムなどとの統合も比較的簡単に行うことができます。また、アプリケーションソフトウェアやそれに関連するデータを内部のネットワークで保管できるため、セキュリティ性が高くなっています。

従来、アプリケーションソフトウェアの利用はオンプレミスが主流でしたが、ハードウェアの購入、設置、ライセンス料などの初期費用が高額で、継続的なメンテナンスとサポートのためのリソースの確保も必要という点が課題となっていました。この課題を解決してくれるのが、「ホスティッド」です。

【ホスティッド】
ホスティッドは、アプリケーションソフトウェアが外部のサービスプロバイダによって提供される形態です。サービスプロバイダがインフラの運用・管理を行うため、ユーザーは負担を大幅に軽減することができます。

サブスクリプションで提供されていることが多いため、初期費用を抑えれるだけでなく、需要に応じたスケールアップ/ダウンに柔軟に対応することが簡単にできます。そして、必要なサービスのみを使用することで、コスト効率を高めることができます。

また、インターネット経由でどこからでもアクセス可能なため、コロナ禍以降普及したリモートワークにも適しています。他にも、サービスプロバイダによって高い可用性が保証されることが多く、災害復旧やデータのバックアップもサポートされるため、現在はホスティッドが主流となっています。‍

アプリケーションソフトウェアの機能

デジタル社会となった昨今、あらゆる分野でアプリケーションソフトウェア開発が行われています。各アプリケーションソフトウェアはそれぞれのカテゴリに分類され、ユーザーニーズを満たし、生活や仕事を効率的に行うための機能を提供します。以下に代表的なものをまとめていきます。

  • データ分析/管理
    大量のデータを収集、整理、分析し、洞察を得るために使用されます。企業が意思決定を行うためのデータドリブンなアプローチを支援します。
    例:Microsoft Excel、Google Data Studio、Tableau など

  • ドキュメント管理
    ドキュメントの作成、編集、共有、保存を効率的に行うためのツールです。このツールにより、複数人での作業やドキュメント管理を容易にします。
    例:Microsoft Word、Google Docs、Dropbox など

  • コミュニケーション
    電子メール、メッセージング、音声通話、ビデオ会議といった、様々なコミュニケーションツールを通じて、リアルタイム/非リアルタイムの効率的かつチーム間の連携を強化できるコミュニケーションを実現します。
    例:Gmail、Slack、Zoom など

  • デザイン/映像制作
    デザイン、アニメーション制作、ビデオ編集といった視覚的なコンテンツ作成と編集を手助けし、クリエイティブ業界で広く利用されています。
    例:Adobe Photoshop、Illustrator、Premiere Pro など

  • 財務管理
    会計、給与、財務管理といった企業の財務データを管理し、財務報告、予算管理、給与計算などを行うだけでなく、正確な財務管理とコンプライアンスの維持をサポートします。
    例:QuickBooks、SAP ERP、Xero など

  • プロジェクト管理
    プロジェクトの計画、タスク管理、進捗管理などを行い、チームでの連携を取りやすくし、プロジェクトの成功を影で支えます。
    例:Microsoft Project、Asana、Trello など

  • ヘルスケア管理
    医療施設や医療従事者が患者の記録、診療、治療を管理するために使用します。電子カルテ(EMR/EHR)システム、医療画像管理システム(PACS)、患者管理システム(PMS)など、医療サービスの質向上と効率化を実現します。
    例:Epic、Cerner、Allscripts など

アプリケーションソフトウェアのこれから

テクノロジーがますます進化するにつれて、アプリケーションソフトウェアは、新しい分野での活用が期待されています。私たちの生活や仕事にも徐々に浸透してきているテクノロジーは、一体どのような影響があるのでしょうか?

  • 人工知能 (AI)

AIは、データ解析、自然言語処理、画像認識、予測分析など、多くの分野で活用されています。多くのタスクが自動化されるだけでなく、以上検知や予測、ユーザーの好みに基づいたパーソナライズ化されたサービスの提供が可能になります。

  • 複合現実(MR)

仮想現実(VR)と拡張現実(AR)を融合した技術である複合現実(MR)は、現実世界とデジタル情報をシームレスに統合します。教育業界では、医療、工学、軍事などの分野でリアルなシミュレーションによる実践的なトレーニングを行ったり、エンターテイメント業界では、現実とデジタル世界が融合したインタラクティブなコンテンツを楽しむことができます。‍

  • IoT(Internet of Things/モノのインターネット)

IoTは、日常のあらゆるものをインターネットに接続することで、データの収集をすることができる技術です。例えば、私たちが住んでいる家において、家電や照明、セキュリティシステムなどがインターネットに接続されることで、スマホや音声アシスタントと連携し、簡単にコントロールできるようになっています。

また、工場では管理やメンテナンスを自動化することで、生産効率が実現しています。それだけでなく、ウェアラブルデバイスやスマート医療機器から患者の健康データをリアルタイムでモニタリングし、予防医療やリモート診療を行うことも可能です。

  • キャッシュレス社会

デジタル決済のソリューションが急速に普及し、私たちの生活の利便性が向上しています。スマートフォンを使ったApple Pay、Google Pay、PayPalなどのモバイル決済アプリは、ネットショッピングの購入体験をよりスムーズなものにしてくれ、QRコード決済は、実店舗での現金のでのやり取りの煩わしさを解消してくれています。また、オンラインバンキングやデジタルウォレットの普及により、銀行に行かずとも簡単に送金や支払いが可能になっています。

まとめ

ここまで、アプリケーションソフトウェアとは?という基礎的な知識から、求められていること、システムソフトウェアとの違いや、提供方法、機能、そして新しいテクノロジーとの融合について解説してきました。

デジタル社会である現代において、アプリケーションソフトウェア開発は生活だけでなく、ビジネスにおける効率や成果にも直接的な影響を与える重要な要素となっています。つまり、適切なアプリケーションソフトウェアの選択は、ビジネスの成功に欠かせないのです。

JIITAKでは、デジタル分野の専門チームが、ビジネスの成長段階に応じて最適なサービスを提供し、モバイルアプリWebアプリといった開発に多数実績がございます。アプリケーション開発で何かお困りごとがある方、アイデアはあるけど形にするのが難しいという方は、是非一度JIITAKまでご相談ください!

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