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僕らはいつだって色と夢を見る 〜ニジガク3rdライブへ向けて〜

じはんきです。

これまでずーっとアニガサキの感想を書いてきましたが、唯一記事にしていないエピソードがあります。
それは、最後のお話である13話「みんなの夢を叶える場所(スクールアイドルフェスティバル)」です。

NHKでの再放送2週目に入ってもまだ上がってないのはちゃんとした理由があります。
それはこのお話が「現実のライブを持って初めて完成するお話」だと思っているからです。

初めて見た時、現実の「いま」の状況と比べられずにはいられませんでした。私たちが生きている現実では、たくさんの人たちが追い込まれていく中で、必死に道を探して生きていく。
でもその先にはきっと、あの子たちのようにたくさんの思いを持って、喜びも悲しみもひっくるめていろんなことが伝えられるようになるはずだと信じているのです。

みんなとみんなで向き合い、色とりどりの虹を作っていく」ことが、私はニジガクの物語の主題だと考えています。みんながみんなの夢を叶える世界。誰もが夢叶える世界の素晴らしさを謳うライブになることを心から願っています。

さて。
13話、いやスクールアイドルフェスティバルではたくさんの出し物が行われました。ヒーローショーにおひるねタイム、そのどれもが「みんなとみんなで向き合って」作っていったものです。
わたしたちは明日からステージを通して彼女たちと触れ合い、彼女たちの大好きやだいじなものを知ってゆきます。そうしてスクールアイドルの波は広がっていくのです。

その中で私たちは、となりのせきの「あなた」の夢も見ることになるでしょう。もしかしたら夢そのものを持っていないかもしれません。怖いものや、暗い色に映ることもあるかもしれません。

色って、なんのためにあるのでしょう。
考えや気持ちを表すものとしても、よく持ち出されていますよね。
でも。ほんとはそこに、ただそこに「色」というのは存在しているのです。見え方がどうであれ、そこには色があるのです。

彼女たちが見せる世界は、いろんな人によっていろんな見え方があります。でも、ぜんぶいい。どんな考えでも受け止める。みんなの世界を受け止めて、彼女たちは前に進んでいきます。高い壁にぶち当たっても、決してめげずに。

ライブは一言で言えば「追体験」です。シンクロパフォーマンスと呼ばれることもあるラブライブ!ですが、この13話ほど現実とリンクしているお話はありません。一つ一つの曲が、それぞれの思い出となって私たちにやってきます。それは、初めてスクールアイドルに出会った時の、あの世界に包まれる侑ちゃんのようでもありますし、そうじゃなくても誰かしらの世界に色がやってきます。その瞬間がこれ以上ないくらいたまらないのです。

誰かにスポットライトが当たった時、誰かが補う色になる。私たちの住む世界から色と夢が消えかけている今、彼女たちはまことのやさしさを持って私たちに問いかけます。誰かの色を受け止めることのすばらしさを。

新しいトキメキが生まれる、そんな場所でありますように。

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