株の配当金の受け取り方

株式を買うと、会社の業績によって配当金を受け取ることができます。上場会社の配当金を受け取る方法は複数あり、自由に選ぶことができます。本記事では、配当金の受取方法に迷われている方に向けて配当金の受取方法をまとめました。

上場株式の配当金の受け取り方

上場株式等の配当金を受け取る方法は次の4種類です。

① 株式数比例配分方式
② 配当金領収証方式
③ 登録配当金受領口座方式
④ 個別銘柄指定方式

それぞれについて解説していきます

① 株式数比例配分方式

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上場株式の配当金やETF、REITの分配金を証券口座で受け取る方法のことで、各証券会社に預けている上場株式等の数量に応じて配当金や分配金を各証券口座で受け取ることができます。
従来は信託銀行から送られてくる配当金領収証などを金融機関に持参して現金で受け取る方法が主流でしたが、株券の電子化に伴い、2009年からこの方式が加わりました。

後述しますが、NISAでの配当金の非課税受け取りの恩恵を受けられるのはこの方式だけなので、一般的に多く設定されている方式ではないかと思います。

② 配当金領収証方式

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郵便局又は指定金融機関の窓口にて「配当金領収書」と引き換えに受領する方式です。従来どおり銘柄毎に発行会社から送付される「配当金領収書」を金融機関の店頭に持ち込み配当金を受領します。

③ 登録配当金受領口座方式

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指定した銀行口座で一律に受取る方式です。
※ 銘柄ごとに銀行口座を指定する必要はありません。

④ 個別銘柄指定方式

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銘柄ごとに配当金を受領する金融機関口座を指定し、届け出がなされた銘柄の配当金だけを指定した金融機関口座で受領する方式です。

複数証券会社の口座を保有している場合

複数の証券会社を口座開設している場合はどこか1つの証券会社で受け取り方法を変更するとすべての証券口座の設定が変更されます。これは、証券保管振替機構(ほふり)にて一部の情報が共有されているためです。

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楽天証券の配当金受け取り方法変更の箇所を見てみると、赤字で注意事項として分かりやすく記載されていますね。

配当金もNISAの恩恵を受けられる(注意点あり)

NISA口座で購入した株式は売却益が非課税になるだけでなく、配当金も非課税で受け取ることができます。ただし、配当金を非課税で受け取るためには株式比例配分方式を選択する必要があります。その他の受け取り方法では課税されてしまい、NISA口座のメリットがなくなってしまうため、注意が必要です。

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こちらの注意事項は、SBI証券の配当金受け取り方法設定の画面にも記載がありますね。

証券口座によっては選択できない方式もある

証券口座によってはすべての受け取り方式を選択できないケースもあります。

例えば、下記は楽天証券の設定の例です。4つの方式のうち、銘柄ごとの口座振り込みは設定できないようです。

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SBI証券はWebでの登録上は楽天証券と同じ3種類ですが、別途申し込みをすれば銘柄ごとの口座振り込みが可能のようですね。

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まとめ

いかがでしたか?NISAでの恩恵や手間等を考えると株式比例配分方式にしておくのが良いかもしれません。自身の設定がどうなっているか分からない方は、一度設定を見直してみてはいかがでしょうか?

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