ジゴロのお話

ジゴロとして生きたい男性と、それを知らずにハマってしまい堕ちていく女性と、気づいて離れていく女性の、どこにでもある日常のリアルなお話です。

ジゴロのお話

ジゴロとして生きたい男性と、それを知らずにハマってしまい堕ちていく女性と、気づいて離れていく女性の、どこにでもある日常のリアルなお話です。

最近の記事

ジゴロのデメリット

彼はジゴロとして生活していた。ジゴロになりたいと言っていたが、本人は今がジゴロになっていると思っていたかどうかは、わからない。周りから見ると、ジゴロそのものだった。 ジゴロを辞書で引くと、「ダンスの相手などをして、女にたよって生活する男。転じて男妾(だんしょう)。」とある。今の時代、ダンスの相手をする機会はなかなかないが、その代わりに女性のデートの相手をしていた。彼にすれば、お金は全部相手が出してくれるから、自分は時間と身体を提供するたけなので、楽だったのかもしれない。

    • 来る者は拒まず 去る者は追わず

      彼は来る者は拒まなかった。来る者が自分に何を提供してくれるかを最初に見極め、それによって接し方を変えた。 保険のセールスレディは、彼が事業を立ち上げる時にどうしてもお金が必要だった時、抱きしめられて100万円を渡した。彼は彼女から100万円を手に入れることを最初から決めていた。そこからは、彼女から一緒にいてほしいと言われれば、何も言わずに優先した。彼女はそれを、○ちゃんは私との時間を大切にしてくれる。幸せ。と言っていた。でもそれは、彼が心を閉じているだけだったのを彼女はまだ

      • 優しい嘘の罪

        今思えば彼は現在を生きていなかった。未来を生きようとしていた。未来を生きようとすれば、それが現実になると思っているようだった。 そう思うのもごもっともだ。彼は今まで未来を信じて未来を創り、それを現実にしてきた起業家、いや実業家だからだ。彼は考えた未来は実現できると信じていた。だから彼は多くの人に未来を語った。相手のためではなく、自分のために。 それでも現実を生きなければならない時があった。その時、彼は優しい嘘をついた。嘘も方便ということわざがあるが、優しい嘘は方便なのかも

        • 愛を売る男 ドラマのセリフで聞いた時、これだ、と思った。 彼は愛を売ってお金をもらっていた。

          夢を語る罪

          その人は夢を語るのが上手だった。その、夢物語の中には「一緒に」「俺たち」という言葉が必ず散りばめてあった。 彼があえてその言葉を散りばめたのか、単純な気持ちで言ったのか、それはわからない。 でもそれを聞いた女性は、未来の話を私にしてくれるなんて、と喜んだ。協力できることは何でもする、と言った。そうしないと彼との未来が現実にならないからだ。 ある一人の女性がブログにこう書いている。 「私たちの関係ってなんだろう、と思う。彼は言葉では何も言わない。でも、2人の未来の話しは

          生き血を吸ってる

          私がその男性の話を友人にした時に言われた言葉。 生き血を吸ってるね びっくりした。そんなことをする人だと思えないから。私が好きになった人はそんな人じゃない。その時はそう思った。 でも数年経った今は、その通りだと思う。 その人は生き血を吸っていた。そして、吸われて骨と皮だけになった女性が回りにゴロゴロしていた。 生き血を吸われた女性が忘れられないように、記録として残していく。

          生き血を吸ってる