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高校生がインターシップで共産党地区委員会に参加したってよ

共産党の旗開きで報告

日本共産党が今月4日に党旗開きを開催し、志位委員長が挨拶に立ちました。

この模様は1月5日の赤旗紙上で「党の値打ち胸を張って語り、第29回党大会の歴史的成功を」として報告されています。記事はweb版でも読めますのでご興味があれば。

内容は能登半島地震で始まりいつも通りの党勢拡大などなんですが、面白いのは「高校1年生が見た日本共産党――インターンシップを通じて民青同盟に加盟」のくだりです。

PDF版赤旗1月5日号より。

なんでもとある高校生が授業のインターンシップ(職業体験)に共産党地区委員会を選んだそうです。高校生は3日間、県議会議員と労組の懇談会に参加した他、地区ニュースの印刷、地域支部の支部会議、食糧支援活動や宣伝活動にも参加。なかなか精力的ですね。ぶっちゃけた話、「二世さんでしょ?」と思ってしまうんですがそれはいいっこなし。

高校生の感想文も紹介されています。これがまたなんとも。

高校生「トップダウンの政党ではない」

「とても楽しく、貴重で、知的興奮に震えるインターンシップでした」「3日間のインターンシップで、私はたくさんのことを見て、知ることができました。共産主義には高度な生産力と民主主義が重要であること、共産党はトップダウンの政党ではなかったこと、党員たちは高齢になっても勉強を続けていること、議員は市民の声を聞いてそれを市政・県政に反映していること」「さらに『何でも答える』という言葉通り、私がする質問になんでも答えてくれたのには、とてもうれしく思いました。気になることがどんどん解決していくこの爽快感はとても心地よく、インターンシップ先に日本共産党を選んで良かったと、心から感じました」

昨年、元・かもがわ出版編集長、元・日本共産党中央委員会勤務員の松竹伸幸さん他、有力党員が除名されたことが話題になりました。除名問題を意識したのでしょうか。高校生に「トップダウンの政党ではなかった」とフォローしてもらっています。

インターンシップに来た高校生を党員並に扱うはずがない。3日間の共産党体験で党の本質が見抜けるとは思えません。とはいえ10代の若者にとってみれば新鮮な空間だったことでしょう。

自民党のインターンシップだったらどうした?

高校生は後日、校内で体験談を発表しました。

11月、学校で「校内報告会」があり、そこでこの高校生は7分間のプレゼンテーションを行いました。「共産主義社会実現へ 共産主義者がすべきことは?」というテーマの発表で、「共産主義社会は高度な生産力と徹底した民主主義が必要」と報告し、議員の調査活動、食料支援、宣伝などの体験を説明し、「何でも反対の党」に対置させ、「市民や学生の苦しみに寄り添う草の根の政党だった」と報告しました。

これを聞いた他生徒はどう感じたことでしょうか。高校生ぐらいなら理想
に満ちた言葉として刻まれたかもしれませんね。

ただこれちょっと疑問。
もし高校生が自民党県連のインターンシップだったら共産党は容認できたでしょうか。あるいは自衛隊体験だとか、日本会議、創価学会及び各種宗教団体だったら凄まじい抗議活動を展開しそうです。

こうした場合、果たしてこの高校生は「共産党は民主主義的」と感じるでしょうか。


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