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地方社会にいるガラパゴス文化人は町の知恵者か地域の厄介者か!?

地元の先輩ってなんだ?


自分も地方出身だし、各地で取材するから地方社会によく触れます。で、「このセリフ言ったらここは田舎だ」というのがあります。

例えば問題になっている人物Aがいたとして、周辺に聞き込むと

「Aさんは地元の先輩

という話をされることが多々あります。いわゆる土木建設業者、マイルドヤンキータイプに散見されるセリフです。
これが出ると「ココは古き良き田舎だなあ」って思います。地元の先輩という概念がよく掴めなくて。それ、ただの地域の年上じゃないかという。

会社の先輩→セーフ、大学の先輩→セーフ、高校の先輩or部活の先輩→セーフ、この通り帰属先がはっきりした団体・機関ならいいんですよ。

ただ「地元」という漠とした存在に先輩・後輩関係が存在するのか謎で。

もし日常的に「地元の先輩」を使用している人がいたらゴメンナサイ。批判でも馬鹿にしている訳でもなく、「地方コミュニティ」の尺度として捉えています。それにこういう住民は地域事情に通じているから、情報源としては大変ありがたい存在です。それに意気投合しやすく、それは私に「地方の匂い」を感じてくれてのことかもしれません。

むしろ地方取材を支えるのはこうした土着人脈なのです。ところが扱いに困るのが本題の「ガラパゴス文化人」。地方に行くとしばし遭遇します。

ガラパゴス文化人は元教員率高し

地方社会にいるガラパゴス文化人とはいわゆるメディアに出るような「文化人」とは違います。講演会多数、著作多数、という存在でもない。まあせいぜい地域の教養講座の講師程度。タウン誌か町報にベタ記事で活動が紹介されるぐらい。なぜか突発的に滋賀報知新聞が脳裏をよぎりました。

ガラパゴス文化人はおおかた教員出身で、学歴は駅弁大学。なので退職後も「センセイ」と呼ばれます。

少なくとも町村レベルでは十分にインテリと呼べる存在ではあります。このため狭い地域社会でインテリ扱いされるから独自に発展して、独特の思考、独自理論をお持ちなのです。

で、キナ臭い取材の時にも参戦することがありますが、情報はない! 私見を長々と話すという事態になります。しかも割と「地元の先輩」肌のグループからは厄介者扱いをされていて、気の毒なこともあります(笑)。

「あの人はこれ(吹く)だから」

一般教養的にはインテリであっても、それが現実社会に役立つかは別の話。ただなまじ「センセイ」だから扱いも難しい。

市町村が開催する審議会などに“インテリ枠 ”で委員として採用されることもあります。なんせ時間だけはあるから独自理論を長々と開陳し「また、あの人がさあ」という顛末も。ご本人は真剣なんですけどね。

地方にお住いの方、ちょっと地域住民を見てみましょう。あの人、ガラパゴス文化人だ!っていう人が身近にいるかもですよ。




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