【SEALDs研究】第一回 リベラルはイケてるを全力で演じたマネキン部隊
なぜか今でも盛り上がるSEALDsネタ
自由と民主主義のための学生緊急行動「SEALDs」は今でもSNS上でネタにされます。ここ最近でもX(Twitter)でやけに「SEALDs」ネタが散見されました。すでに解散した団体なのにそれだけインパクトがあった団体ということでしょう。私個人のイメージとしては限界集落のお祭りに突然、都会の若者たちがやってきて一時的に盛り上げてくれたけど、祭りが終わって町に戻って行った感じ。
インパクトはあったけど効果も影響もない、そんなところではないでしょうか。それに中の人たちも「元SEALDs」という過去は栄光でもないようで。
今年5月23日の朝日新聞「SEALDsの過去を隠したい」という記事も話題になりました。一時の熱狂で運動に走ったものの、メンバーたちの心に落とした影も少なくないようです。
すでに解散し政治的な影響力がない元SEALDsの若者を新聞社が追跡して得るものがあるのでしょうか。メンバーたちを周囲が過剰に持ち上げたのは不幸でした。それには左翼の活動スタイルが大きく影響します。
若者が立ち上がったという演出
「ピュアな若者たちが立ち上がった」という左翼の古典的な活動スタイル、それから声の大きさに反して主張の稚拙さ、この辺りがネタ要素満載です。
それからNAVERまとめ(2020年にサービス終了)の伝説的なまとめ「SEALDs(シールズ)の美女が可愛い!戦争・徴兵制・安倍晋三に反対する若者たちの姿」
これは左派内部からもかなり批判がありました。「若者が立ち上がった」というストーリーと個々人のルックスは無関係な訳です。これ左派の本音が出ちゃったんです。リベラルは美男美女、ネトウヨは不細工というレッテル貼りはよく見られます。理論や根拠が薄いから「見た目、学歴、収入」を持ち出さざるえなくなったかもしれません。
SEALDsがもてはやされたのは護憲、反戦、人権はイケてることのマネキン部隊だったと考えます。
そんなSEALDsの運動スタイルがこちら。
これがイケているのか否かは個々人の判断にお任せします。SEALDsの活動の特徴として大音量のヒップホップで政治ソングなんですが、私には「生麦、生米、生卵」としか入ってこなくて。
それに大学生ならば自分たちが学んだことをベースに政治問題を説くならば「知性」を感じるというものです。ところが「ヒップホップ」を使った冗長な政治批判は今日に至るとさらに痛々しさを増幅させます。
野党共闘前後のSEALDs活動家たち
今では大喜利ネタと化したSEALDsですが、その役割とは何だったのでしょうか。私は野党間の緩衝材的存在だったと考えます。
その歩みをみていきましょう。SEALDsのリーダー格、奥田愛基氏がデモ、政治集会でその名が浮上したのは2012年6月、首相官邸周辺で開催された「再稼働反対大規模反原発デモ」でした。20万人集めたということで話題になりました。
当時、奥田氏は明治学院大2年生。オルタナにこうコメントしています。
まだSEALDs結成以前ですので、大学生の立場で独自に呼びかけています。SEALDsのひな型が官邸前デモだったかもしれません。
そして話はSEALDs結成当時の状況と野党共闘との関係に続きます。
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