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人権重視なのに労働法違反 「政治」に関心がないとクビは大丈夫?

デモビジネスは実在する!

左翼活動といっても広いもので集会、デモ、講演会、コンサート、出版活動、見学ツアー(フィールドワーク)など多岐に及びます。

面白いもので活動に伴う業者、ビジネスも存在します。デモで使うのぼり、横断幕、ゼッケンを製作する会社、またデモで逮捕者が出た際、救援対策を担う弁護士、講演会で配布するパンフレット、あるいは販売するブックレットの印刷会社などなど。

イベント会社、音響会社などもそうですね。左翼集会ではスピーチだけではなく、コンサート、パフォーマンスも開かれます。あるいは大音響を鳴らすサウンドデモも増えていますから音響会社の需要もあるでしょうね。

「n.a.m.」(杉並区)もそんな音響会社の一つ。同社は左翼活動を専門にした音響会社。集会やデモに音響機器のレンタル、設営を行っています。代表、穴水美樹氏ご自身も政治主張の強い方のようで…。Xの投稿が昨日、炎上しました。

こんな内容です。

政治が怖いのではなく穴水さんが怖いのです。
労働基準法違反では?

思想信条を解雇理由にしていいの?

穴水氏がイスラエル・ガザ戦争についてアルバイトの若者に話したところあまりに熱心すぎたのでしょう。「宗教ですか」と言われたそうで(笑)。これに穴水氏が激怒したわけです。

同社は左翼デモの集会、ライブを担当することから政治問題に関心を持ってほしいと。関心が薄い人は「辞めてもらっている」そうです。

同社の業務内容をみると結婚式、パーティー、お祭りにも関わるそうですが、Xの投稿だと作業現場は「集会」や「デモ」に限定しているよう。というよりも完全にターゲットは左派団体。

デモ割りはパワーワード。

賛同できる内容であれば、最大100%割引します。

デモや集会に賛同できたら100%割引=無料にするんだと。企業活動というよりも一種の運動体ですね。

ただ穴水氏の主義主張はご自由にですが、しかし思想信条を理由に「辞めてもらっている」は労働基準法3条「使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取扱をしてはならない」に違反しています。

穴水氏に聞いてみました。

穴水氏「表現が良くなかった」

思想信条を理由に退職させてもいいのか、また投稿は従業員に対する思想信条の強要ではないのか。そんなことを聞いてみました。

穴水氏が現場スタッフに思想信条(左派的な)を要求していることについて

「デモや集会は仕事であり、主催者と合わないオペレーターは送れないので、あまりに無関心な者はそういった現場には割り当てられないということです。気持ちは仕事に出ますから」

と説明しています。しかしそれは労働基準法3条とは無関係です。

「解雇まではしてませんよ。その現場からは外してるという事です。いちいち思想調査して首切ってたら誰もいなくなっちゃいますよ…」(穴水)

え? それはちょっと。こう投稿していたのでは。

人手不足ではあるけど、集会やデモの現場にも行ってもらわなければならないので、そういう子には辞めてもらってる。だから参加者のみならず、運営者も年配になるのよ。

これに対して「表現が良くなかったですね。現場を外れてもらってるという意味で止めてもらってると打ったつもりでした」との説明。

「重複しますが、うちの業種は仕事であり表現活動でもあるわけですから、それぞれの適性で担当を割り当ててます。すると運動関係の現場に行ってもらえるような人材少なくて、私自らがやらざるを得ない状況を嘆いた愚痴を投稿したつもりでした。誤解を招き申し訳ありませんでした」(穴水氏)

実際に穴水さんが「やめさせた」というよりも政治案件の適任者がいないことへの不満だったということでした。

それにしても企業の代表者が公に「思想信条を理由に辞めさせる」と発信するのは軽率でしたね。

ならば活動家を雇ってみては…

そもそも「運動の現場に行ってもらえるような人材」とはどのような人材でしょう。現場スタッフも「シュプレヒコール!、 よし!」なんて言っちゃう人をお求めなのか。それならいっそ中核派あたりでくすぶる若者を雇用してみるとか? 

音響会社である以上、音響機器に関して専門性が高ければいいのであってスタッフが活動家である必要はありません。しかしどうも穴水氏の説明をみると平均以上の政治性や関心を求めているようです。

あるいは穴水氏は自身の主張への同調者を求めていたかもしれませんね。なにしろ昨今の左派界隈はイエスマンで固める傾向があります。

しかし仮に「クライアントである左派団体にも理解があり強い思想信条を持つスタッフ」を雇ったらどうなると思います? 返って穴水氏は苦労されると思いますよ。

最初はいいんです。穴水氏も適任者がきたと思うでしょう。しかし政治主張が強いということは権利意識も強いということ。給料、待遇、福利厚生にも強く要求するでしょうね。つまり日常的に「穴水氏」は反体制側にいますが、スタッフからみると「体制側」。ご自身がターゲットになりますよ。

しかも恐ろしいことに仮に先述したようなセクト関係者を雇った場合、十中八九、まず会社を乗っ取られるでしょう。事務所に組合を作る、セクトの支部の事務所を置く、見たこともない連中が出入りする…。これは常套手段なんです。それに下手に思想信条、または左派活動に通じたスタッフを派遣したら現場でトラブルを起こすのは火を見るよりも明らか。

穴水氏は左派的な主張を好むようですが、非常に安直ですよ。政治活動、市民活動における負の部分をご存知ないのでしょう。

だから当初、投稿した「穴水さん、宗教ですか?」ぐらいの若者の方がよほどスタッフとしては適任なんですよ。

本当に辞めさせたという若者が存在するならばお詫びした方がいいかもしれませんね。


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