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【舞鶴市】ドライブインダルマさんは元気で営業中だから安心しました

軍港の町、舞鶴市に178号線沿いの“自販機グルメの聖地 ”こと「ドライブインダルマ」をご存知でしょうか。ロードサイド型の飲食店の増加や経営者の高齢化などで全国各地で「ドライブイン」の姿が消えています。
その中でダルマさんはドライバーや地元住民だけではなくファンからも愛されるお店なのです。ところが「閉店」したと話を聞いたので確認したところバッチリ営業中で一安心です。

「ドライブイン」
この響きはたまりません。サービスエリアとか道の駅とかそんな夕方のニュースの特集で「ご当地グルメ」やら「インスタ映え」だとかそんなふにゃけた世界ではありません。トラックの運転手やニッカポッカをはいた男たちが飯をかきこみ再び戦場に向かう兵站なのです。

ドライブインダルマの特徴として食堂と自販機コーナーが分かれており、現存する数少ない自販機グルメの聖地としてマニアに人気です。

どうですこの安心価格(2018年頃)。

チャーシューメン(680円)

チャーシューメン(680円)を食べてみました。昨今の某グループの如き山盛り野菜でもなく、またドロドロのスープでもなく、流行の白湯でもありません。昔ながらの醤油ラーメンでございます。

一切の自己主張を排したシンプルな醤油ラーメン。これはややもすると「やたら主語が大きい」といった世相に対するアンチテーゼでありましょう。

自販機バーガーは「レタス」が命

食堂の隣の自販機エリアではうどん、ラーメン、ハンバーガー、一通り揃っています。

いろいろと試したいけども、訪問時はハンバーガーをチョイスしました。意外とうどん自販機は他地域でもありますが、ハンバーガー自販機の方が絶滅危惧種の印象があったからです。

今でこそハンバーガーは手軽に食べられます。しかし私の世代、特に地方在住者にとってハンバーガーはパン屋か自販機バーガーだったからです。その存在はハンバーガーというよりも「総菜パン」という立ち位置。

かつてヤクルトスワローズで活躍したボブ・ホーナーは言いました。
「地球の裏側にもうひとつの野球があった」

地球の裏側にマクドナルドではないもう一つのハンバーガーがあったというやつです。

作りは実にチープです。しかし袋を空けた瞬間にふわっと漂うレタスの風味。鮮度があるからです。確かに時間が経過しているからしんなりしているが、触感と風味は残っています。これです。これが昔、食べた総菜バーガー。自販機という無機質な空間から出てくる反面、実はとても温かみに満ちております。

ともかく現在も無事、営業されていたから一安心。訪問時は関西電力と高浜町助役の取材をしており、非常にピリピリとした心境でした。そんな中で心にオアシスを与えてくれた貴重な「ドライブインダルマ」さん、フォーエバーです。

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