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ただのいっちょ噛み稼業! 活動肌社会学者を作り出す三段活用フレーズ

非日常を楽しむ左翼活動家と文系学者

左翼活動家と大学教員、特に社会学者の境界線が見えなくて。もとはとても賢い方々でしょうけどね。一般企業や公務員でも専門外の分野について質問すると「それは専門ではないので」というのが普通です。ところが社会学者さんたちウルトラマンから原発まで何でも語るいっちょ噛み稼業と化していませんか。そんな文系学者氏たちも活動家に混じってデモに加わります。これが知的行為かよく分かりませんが、路上を大音量のヒップホップを鳴らし大声を挙げる非日常。お勉強だけで年を重ねた人は楽しいかもしれませんね。

たまに大学院生の親御さんから相談の連絡を頂くのですが「子供が大学院に入ってから急に『今なお根強い部落差別』と言い出した」というのは割とよくあります。おそらくそう教えられ、そう言わなければならない雰囲気があるのでしょう。

でも自分で見聞した知識ではない、あくまで与えられた情報を記憶しただけ。こういう特徴がいっちょ噛み稼業につながるのではないかと。

太郎丸博教授の警告

社会学の問題点については京都大学大学院文学研究科の太郎丸博教授が2009年3月31日、ご自身のブログの中で「阪大を去るにあたって: 社会学の危機と希望」と綴っています。

日本の社会学の特徴は、アカデミズムの軽視だと思います。すなわち、学会報告や学会誌を軽視しているということです。学会発表もせず、学会誌に論文を投稿もせず、それでも社会学者づらして本を出版したり、さまざまなメディアで発言することができるのが、日本社会学の実情です。このようなことが起きるのは、学会報告や学会誌が、新人の登竜門として位置づけられており、その評価が低いからだと思われます。エライ先生は本しか書きません。エライので査読を受ける必要もありません。こっそり紀要などに考えを公開することはありますが、人から評価されるのは恐ろしいので、学会誌には絶対投稿しません。出版社も本が売れさえすればいいので、研究の水準や主張の真偽は気にしません。エライ先生はシンポ等でのスピーカーを依頼されれば断りませんが、わざわざ学会発表なんて、バカバカしくてできません。大学院生たちもこのような先生を見て育ちますから、アカデミズムを軽視し、本に好き勝手なことを書くことを理想とするようになります。研究そのものから降りてしまい、研究成果をほとんど出さない人も多数あらわれます。

ネット上で叩かれている社会学者の行動パターンそのものでしょう。これが書かれたのは2009年ですが、もう当時から社会学者は「いっちょ嚙み稼業」だったようです。また内部から一向に自己批判もなくお互いに自画自賛し合っている印象さえ受けます。

私はアカデミズムとは無縁ですが、社会学者さんをウォッチしてみて特有の三段活用フレーズがあることに気づきました。アカデミズムを回復するにはこのフレーズの使用をやめてはどうでしょうか。

もう統計が出ている! で?

社会学でウェイトを占めるのは統計学ですよね。社会調査データの分析から社会の変化、傾向を導き出すと。だからといって世事の全てを語れるとは限りません。ましては科学分野という専門外を自信満々で語れる神経がよく分からなくて。

活動家ならいいんですよ。大声挙げて生きているだけだから。でも曲がりなりにもアカデミズムを標榜するのはこうした態度はよくないですよね。

その上で社会学者には特徴的な話法があるんですね。

①「すでに統計として出ている」OR「論文がある」
議論の過程で出てくる必殺のフレーズがこれ。この統計なり論文が正確な知識や情報で書かれたとは限らないし、またそれが正解とは限りません。あくまで研究者の学説の一つ。あるいは「学会で結論付いている」というのもあります。しかも身内の集まりをさも公の情報みたいに言われても。そしてここからが三段活用。じゃあその統計なり論文を見せてよ、というと。

②自分で調べてください
これも多いです。記事の不備を指摘された新聞記者やジャーナリストの類でもよく使うフレーズですね。出典ぐらい明らかにするのは当然のことだと思いますが。そして最後は。

③勉強してください
まあ一種の捨て台詞ですね。「勉強してください」ならまだ丁寧。「〇〇教授の論文を読んでないんだろうな」とか「〇〇という学説があるのを知らないんだろうなあ」というパターンもあります。「勉強してください」はリアルな議論でもSNSでも使用されますが、「勉強してください→」からの「ブロック」というのも定番スタイルでした。

この三段活用に「知性」「知的」といったものがあるでしょうか。申し訳ないけどただの「ワガママな高学歴者」にしか見えません。

あるいはどうせいっちょ噛み稼業ならいっそ「活動家化する社会学者」こんなテーマで本を書いてみては。結構、売れると思いますよ。



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