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キハ143形と737系について

室蘭本線への737系投入


現在、50系客車改造気動車のキハ143形が闊歩する室蘭本線(室蘭ー苫小牧)に電車の737系が5月に投入されます。基本的な情報はJRのプレスや新聞記事に載っているのでわざわざここで詳しく書くことはしません。特筆すべき点としては、混雑しにくいロングシートに加え、走行性能が高性能気動車のキハ143形より更に高いこと。やはり、並大抵の気動車じゃあ勝負にならないですね。(キハ201系を横目に)

737系の製造本数の多さ

因みに737系ですが、室蘭本線電化区間のみの運用ですと、8編成も余るらしいです。しかし、電化区間が殆どないJR北海道がどこに突っ込むのか。候補としては、1つに函館本線の末端である旭川ローカルが上がります。この場合、ワンマン化できるのはメリットの1つではあります。(現在、当該地区のワンマン列車は室蘭本線よろしく、架線下気動車による運用の模様)仮にこの線区にぶっ込んだ場合でもまだ余りは多く、冬場に予備が沢山必要な北海道とはいえど、室蘭本線電化区間も函館本線旭川地区も車両の制約は他線区に比べれば小さく、最悪の場合でも他形式による代走が可能な線区ではあります。昼間の札幌に2連で突っ込むのか、3編成繋いでエスコンフィールド輸送に使うのか、想像は膨らむばかりです。(無知なだけ)

キハ143の処遇

話は変わって置き換え"られる"側、キハ143形のお話。このまま行けば廃車と思われるかもしれませんが、なんと今年の2月にも全検を受けた車両がいます。あと3ヶ月で置き換えの車両を全般検査を通せる程、JR北海道の懐は暖かく無かった気がするのですが。別にこの1ユニットに限らず、昨年9月等にも出場車両はおり、もはやJR北海道さんが何がしたいのかがわからないです。
更にこのキハ143形ですが、運用面において致命的な欠点を抱えている車両でもあります。それは、単行運転ができないこと。先述の通り、50系客車の改造車なので構造上、どうしても片運転台車になってしまいます。1両ですら北の大地のフレッシュな空気を大量輸送している路線を多く抱えているJR北海道に、最短組成2両の気動車の居場所はあるのでしょうか。まあ、全検を通したものは通してしまいましたから、あと8年となると丁度函館本線非電化区間の終焉に近いですな…過剰輸送は覚悟の上でセンナナヒャク!!を置き換えて函館のクローズドスタッフをやらせる気なのか。或いは旭川等に行くか。はたまた苗穂に居座るのか。私には全くわかりませんね。

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