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もやもやの正体

うまくいっていない、というのは、ここのところ感じていた。
最近、なんてものではなく、もう何年も、そう感じていたのだ。

話しても、なんとなくすっきりしなくて、わかりあえている気すらしなくて。
ただ唯一の救いは、なんとかこの危うい状況を、相手も繋ごうとしてくれているということ。

そのうち、相手は、夢中になれる趣味を見つけた。
そこに、わたしは存在していない。
そんな趣味を見つけたのだ。

わたしといえば。
ちっぽけな日々を消化するのに精一杯で、すぐに体調は悪くなり、気持ちのムラも生じる。

わたしは、どんどん、朝起きなくなった。
そして、なにも言わずに、相手はそれを受け入れた。

もめないだけ、マシなのかも知れないけれど、わたしと揉める勇気も、気力も、なんなら関心すらないのだろうと、わたしは思った。

ほとんどが、会社に持っていかれた。
稼ぎの少ないわたしは、それを黙って許した。

すべて、わたしが決めた。
相手は、黙ってそれを受け入れ、黙ってお金を出した。

わたしのモヤモヤは、溜まり続ける。
言っても解決されない、なんなら、永遠に分かり合えないのだろうという絶望。

そういえば、昔から、このひとはそうだった。
途中で、気づいてたけど、もう手遅れ。

こうやって、わたしはこれからも、すべてを飲み込んでいくのだろう。

時に、アルコールとともに、時に、綴った文字とともに。

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