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大人の髪を楽しもう-最近クセ毛を自覚した話-


ことの始まりは暴風雨の日

生まれてからずっと、この年(半世紀を過ぎている)になるまで、「自分はクセ毛ではない」と思っていました。
(書きながらふと疑問に思ったのは「クセ毛」と「天然パーマ」って違うのかということ。何となく「クセ毛>天パ」というクセの強さの違いがありそうな気はしますね。だとしても「クセ毛」は何らかくるりんとわかりやすいカールを帯びた髪質ではあるはず)

私の髪質は「柔らかめ・少なめ・ネコっ毛」と自認しています。
コシが弱くてふにゃんとしている。
重みがない。
風が吹くと全力で乱れます。
抵抗できません。
どんなにストレートにきちんとスタイリングしても、雨の日はほわほわへろへろと弱々しくなる。
出先でリカバリーすることができず(方法を知らず)、気分はどんより。

でもこの症状はすべて「クセ毛によるもの」であったことが10日ほど前に発覚したのでした。
そう、私は「クセ毛」だったんです!

10日ほど前のこと。
その日は朝から暴風雨。
気温はそこそこ上がってはいて、ミスト状の雨と、強い風が吹いていました。
その日は出かける用事があり、仕方なく悪天候の中家を出ました。
あまりの強風に傘を差すこともできず。
吹き荒れる雨風に完全無抵抗な私の髪。
あらゆる方向にたなびき、顔にもはりついたり。
「あー、せっかくブローしてきたのに…」
と落ち込みつつ、カフェに入りました。
まずは制御不能レベルになったであろう髪にほんの少しでも抵抗を加えるべく洗面所に入ります。
そして絶望の気持ちで鏡を見ると、そこにはウェーブヘアの私が映っていたのでした。

「え? 何でウェーブヘア?」

ストレートにブローしたはずが、全体的にウェーブがかかっていたのです。
完璧なウェービーボブ。
最初からこういうふうに仕上げてきたんだけど風の。

そこで私は完全に理解しました。
「私、クセ毛だったんだ!」と。
これまで「ふわんと重力を感じないような髪」と思っていたけど、それはクセ毛だからだったんだと。
それをドライヤーとブラシで強制的にストレートに整えていただけだったんだと。

再現性のあるウェービーヘアの研究開始

しかも、今後パーマをかけて扱いやすくしたいと思っていたのですが、
そもそもこんなポテンシャルがあったなんて。
なんという好都合!
その日から「(暴風雨待ちしなくても)再現可能なウェービーヘア」を作るべく、研究が始まりました。

暴風雨がウェーブヘア生成に与えたアトリビュートは何だったのか。
まず、そこから考え始めました。
普段と違ったこと、それは
 ・ミスト状の雨
 ・360度の風
だと。
この2つの要素によって水分が全ての髪にまんべんなく行き渡り、そこにカフェの室温なり自分の体温や油分なりがオンされたということだったと理解しました。

そして、もう少し確からしさを高めたく、「クセ毛スタイリング」などのハウツーが動画があるはず…とyoutubeを見てみたら、あるわあるわ。
その中でも参考になったのは、以下の動画たちです。

海外には「カーリーガールメソッド(CGM)」というのがあって、天パを生かしたスタイリング方法が確立されているようです。
その紹介をしている動画だったり、長年の研究でベストを見出したスタイリング方法だったり、これ以外に本当にたくさんの参考事例がYoutubeにはあって、地毛を活かして心地よく生きていこうという動きが多いんだなと改めて気づかされました。

クセ毛にはいくつかのタイプがある

これらの動画をいくつも見てわかったこと。
それは、クセ毛のタイプは以下の3つがあるということ:
 1 ウェービー(S字のカール)
 2 カーリーヘア(スパイラル状のカール)
 3 コイルヘア(コイル状のカール)

さらに強さによってそれぞれ3段階あるので、全部で9分類になります。

そして、必要なのはLOG
 L:リキッド(水分)
 O:オイル(栄養・保湿)
 G:ジェル(カールをロックする)

という3ステップです。

まずは水分がとても大事。
クセ毛の人はそもそも乾燥気味なので、ポテンシャルを引き出すためには、まず水分を十分に与えて、キューティクルを開いて、そして濡れている状態でオイル(保湿分)を含ませ(閉じ込め)、ツヤのある状態へと導くということのようです。

このLOGに留意しつつ「スクランチング」という揉み込みを行うと、
ウェーブなりカールなりが出てきて、最後の工程、ジェルの力でロック・保持されるわけです。

私の場合は、S字状の「ウェービーヘア」。その中でも自己診断では段階は中くらいの強さかと(そもそもはウェービーLOWのレベルだったのではと思うのですが、加齢とともにMIDDLEへと移行した気がします)

 ※女性ホルモンの影響でも髪質は変わります。思春期に突然クセ毛になったという人もいるようです。

参照した動画は「カーリー+」の髪タイプの方が中心だったので、そのままだとフィットしなくて(オイルは与えすぎると重たくなり、S字がうまく出ないなど)、現在独自のベストメソッドを研究中です。

日本人の7割はクセ毛らしい

ちなみに、いつぞやの美容院のヘアカット終わりに撮ってもらった時の髪はこれでした。

普段、この状態を目指したブローをしていました。
まぎれもなくストレートヘアですよね。

それが!

最近はこうなりました。

ウェービーヘア、爆誕です。

地毛のポテンシャル(ウェーブ)が出るようにLOG&スクランチングを行ったもの。
マジで、パーマではなくこれができたんです(笑)。

動画を見ていく中で知ったのですが、なんと日本人の7割はクセ毛だそうです。
そして、私みたいに自分がクセ毛であることに気づいていない人は一定以上いるみたいです。
まさに私のようなウェービーのLOW-MIDDLEのタイプの人たちがそうなんだと思います。
ブローすればストレートになるから、ですね。

私も、もしかしたら一生地毛のウェーブを活かすことのない人生だったかもしれません。

大人の髪を楽しもう

加齢によるうねりや乾燥、気になりますよね(同世代の人に語りかけてみる)。
ウェービーヘア研究は、それらのマイナス要素をケアすることに変わりはなく、より無理せず、自分の髪をほめてあげて、ポテンシャルを活かす方向にケアをするということなんだと思っています。
パーマをかけて扱いやすくしようということとは逆ベクトルではと思ったりします。

もしかしたら、
「自分はもっと強いクセだから、きれいなウェーブ(カール)にはならない」
と思う方もいるかもしれません。
そういう方は、ぜひここでご紹介した動画を見ていただきたいと思います。
みなさん、私のウェービータイプよりもっと強度のあるカーリータイプの方ばかりです。
そしてすごく素敵にクルンクルンを育てていらっしゃいます。
まさに「髪を育てる」って感じですね。
しかも「褒めて育てる」。「あなたはできる子」って。
カーリーガールメソッドを始めて、どんどんカールが強くなったとお話ししていた方もいました。

見直しは、洗髪の時点から始まるようです。
そして、ドライヤーは風が強く指向性があるので、せっかくのカールが伸びてしまうので、夏だと自然乾燥、そうでない場合はディフューザー(拡散器)というのをドライヤーの先にセットするのが良さそうです。
私も買ってみました。
びっくりするほど直径が大きいのですが、確かに風が狭い箇所に集中的に当たることを回避できます(乾く時間は長めになります)
  ※アタッチメントしてディフューザー付きのドライヤーも売られていますが、全ドライヤー対応可能なディフューザーのみが比較的安価なものから複数販売されています。

「いろいろと手順が厳しそうだな」
「使うツールやスタイリング剤が多いな」
と、やや煩雑な印象を受けたかもしれません。
でも、
「私も実はクセ毛かも…」
「今のスタイリング剤・方法がベストじゃないかも…」
と思った方、ひとまずトライしてみるのも良いのではと思います。


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