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お化け屋敷で科学する!

この本の著者は、日本科学未来館という科学館のスタッフさんです。
この本は、フジテレビジョンとの共同企画で、お化け屋敷をテーマにした科学展示をもとに作られました。
恐怖という感情の正体や、お化け屋敷で見る怪奇現象の科学的な解説を楽しく読むことができます。

「お化け屋敷で科学する!」というタイトルに惹かれて手に取ったこの本は、私の期待を裏切りませんでした。
恐怖という感情をテーマにした体験型学習アトラクションで、物理学、化学、生物学などの先端科学で怪奇現象を解き明かすという、斬新な企画に感嘆しました。

本書には、5つの章があります。
各章では、お化け屋敷で見るお化けや不思議な現象について、先端科学の視点から解説しています。
例えば、第1章では、恐怖という感情がどのように脳で感じられるのか、恐怖も生きる原動力であることや、恐怖と闘い、逃げる仕組みについて紹介しています。
第2章では、恐怖心が遺伝することや、人によって怖がり方が違う理由、怖がりはお酒にも弱いことなどについて分析しています。
第3章では、恐怖の記憶の仕組みや、中世の記憶術、恐怖に効く栄養などについて説明しています。
第4章では、お化けに迫る先端科学として、心霊写真が見える理由や、こっくりさんのコインがひとりでに動く理由などについて科学的に解説しています。
第5章では、お化け屋敷で科学するということについて、お化け屋敷の歴史や制作、評価などについて考察しています。

-この本で一番興味深かった章は、第4章の「お化けに迫る先端科学」です。
この章では、お化け屋敷で見るお化けや不思議な現象が、どのようにして科学的に説明できるのか、その仕組みを詳しく解説しています。
例えば、心霊写真が見える理由は、光の屈折や反射、カメラのレンズの特性などによるものであることや、こっくりさんのコインがひとりでに動く理由は、アイデオモーター効果という無意識の筋肉の動きによるものであることなどが紹介されています。
私は、この章を読んで、お化け屋敷の中で見るものがすべて科学的に説明できるということに驚きました。

お化け屋敷が好きな人や、科学が好きな人におすすめです。
ぜひ、読んでみてください!

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