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#8 セミナー「あなたの町の公共施設 キチンと服着てますか?〜無断熱建築から脱却する処方箋」

2024年5月15日の夜、長野県庁舎ZEB化にアドバイザーとして関わり、ドイツや日本で最先端の省エネ建築に取り組まれている金田真聡さんをお迎えし、オンラインセミナーを開催しました。
今回は、その概要をまとめておきたいと思います。


なぜ、金田真聡さんなのか?

金田さんは、日本で建築設計のお仕事をされた後、ドイツの設計事務所に飛び込んだという経歴をお持ちです。実は、昨年、北九州市で開催された民間事業者向けのセミナーに登壇されていて、私もその際に拝聴したのですが、お話が非常にわかりやすかったことと、断熱に対する投資が設備ダウンサイジングを考慮すると投資回収は可能だ、という話をデータを示しながら具体的に説明してくれていたので、公共施設に応用可能であるとの印象を持って、この度セミナーにご協力いただきました。

ドイツでは、空家率がわずか3%!!!近年では住宅不足が課題になっているとのこと。脱炭素や断熱の先進国というイメージがありますが、これって新築ではなく、既存の建物に対して断熱改修を積極的に進めているということでもあります。新築ベースで資産運用を考えている日本では、既存のビルや公共施設に対して、どのような断熱改修をすればいいのか?それは投資回収できるのか?という具体的なノウハウがないのではないか?と私は感じてしまっておりました。

その後、今回のセミナーへの登壇を依頼させていただいて、お話させていただく中で、金田さんは、「U 100」という日本における脱炭素を達成するための建築設計の勉強会を立ち上げられていて、そこには、設計発注者側の課題を解決する必要性があるとのお考えに触れることができたのです。これって、まさにファシリティマネジメントの課題です。

金田さんが主宰されている「U100」の取り組みは、リンクからご覧ください。

建築と設備のあいだ

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