人として好きな気持ちに　男も女も関係ない

息子のお友達が、ご両親に言ってくれた言葉です。

お友達は、息子と保育園時代からの親友です。
あまりに仲良しなので、保育園の年中さんの時に
「結婚する？」「うん」
と言っていたそうです。
でも　それを先生方は咎めずに見守って下さってました。
同性なので、結婚は無理じゃないのかなぁ〜と思う反面、
これからは　そんな価値観ではなく、
人として信頼し合って、パートナーになる可能性もあるのかも知れないな、と
感じていました。

保育園時代というのは、ある意味、純粋無垢です。
素直に　思ったことを口にします。
例えそれが　一般的な常識とは外れていても、先生方は見守って下さいました。
だからなのか、すごい考えのお子さんも沢山いたように思います。

でもそれは　子供同士の　他愛無いお喋り。
成長過程の　一時的なもの。親としては、そんな風に思っていました。

去年、新型コロナで学校が休校になり、様々な理由で　
なかなか学校でも会えなくなり
そんなこんなが　続いたある日。
友達のお母さんからメールが届きました。

そこには先述の
「人として好きな気持ちに　男も女も関係ない」
という言葉が書かれていました。

お友達のお母さんが何気なく
「ねぇ、Rちゃんのこと、今でも好き？」と聞いたら
「大好きだよ。」という答え。
「でも結婚したい、とか思ってるわけじゃ、無いでしょう？」と聞くと
「う〜ん。どうかなぁ？　結婚って、大好きだから一緒に暮らそうって事
　でしょう？」と聞かれたそうです。
「そ、そうねぇ。大好きだから一緒に暮らす、と言えば　そうだけど。」
と答えに詰まったら
「じゃぁ　結婚したいなって思うよ。」と言ったので　ちょっと焦って
「で、でもさ、Rちゃんと結婚したらさ、子供は生まれないよね。」と言ったら
「子供が産まれるためだけに、結婚ってしなくちゃならないの？
　大好きな人や　尊敬できる人と一緒に暮らすことの方が　幸せかも知れない
　じゃん。そう思わない？」と言われ、
「人として好きな気持ちに、男も女も関係ない。」と　キッパリ言われて
「自分の息子の言葉じゃなくて、なんかこう、すごい言葉が降りて来ちゃったと
　思っちゃったのよ〜」というメールでした。

大好きな人と一緒に暮らしたい。
それが　人として尊敬し合う仲だったら、尚良い。
それが　男であっても女であっても　関係ない。
人間として尊敬できる人であれば、性別は　関係ない。

息子のお友達が　ずっと思っていることだと聞いた時、
すごいな、と心底　思いました。
当たり前のことなのに、どうして　そう思わないんだろう？
尊敬しあって、大好きで、それが　たまたま同性だった、異性だった。
ただ　それだけの事じゃん。
9歳の男の子の、純粋な気持ち。すんごいな、って感動しました。

もちろん、これから身体も心も成長していく上で、
考えは変わっていくでしょう。
でもきっと　自分が思ったことは　どこかで自分だけじゃなくて
大好きな人の心も　助けることになるのかも、知れない。
そんな風に思いました。
良いお友達に巡り会えて、幸せです。
ありがとう。これからも　よろしくね。