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しびれるセリフ

今日の「虎に翼」
セリフに いちいち しびれてました。

今週から登場の多岐川幸四郎さん役の滝藤さん、チョビヒゲ親父の風貌で
声もデカくて 今だったらパワハラ、セクハラ、色々あるように見えるけど
「ザ・昭和」の仕事の仕方って、裏で酒飲んで 親睦を深めて
なぁなぁで まぁまぁって やり取りしながらやってましたね、もっと。
酒を飲ませりゃ大概の相手の弱点を見つけられるんで、後でシラフになった時に
「あぁそう言えば 昨夜 こんな事 言ってましたよねぇ。」ってドッキリを
仕掛けて 上手に仕事をして貰う、なんてことも ありましたね。(私だけ?)

そんな多岐川さんが言った
「じゃあ この国に染み付いている香子ちゃんへの偏見を 正す力が
 お前にあるのか?」と問うたシーンは 静かな怒りを感じました。
「(その力が無いなら)だったら 黙ってろ。」と。
「ケンカほど時間の無駄は無い。話し合いが平行線で 分かり合えないなら
 諦める」とか「あなたも正しい、私も正しい。ハイ終わり。」みたいな
超合理的とも思える考え方の裏側には
時間は有限で、能力も有限で、力も有限で
だからこそ「それぞれ使う 時と場所を選んで使え」と言われてるんだな、と。

桂場さんの言った
「正論は、見栄や詭弁が混じっていてはダメだ。
 純度が高ければ高いほど 威力を発揮する」
というセリフにも しびれました。
寅ちゃんが「それって私の正論は純度が低い…ってことでしょうかぁ!?」と
突っ込んだのも良かったです。
純粋な 純度の高い正論、難しいですよね。
自分の欲を押し留めてでも 誰かのためになる力、そして その使い道。
本当は政治家に欲しい力ですけど、今の政治家は 絶対に持ち合わせてない力。話が外れました。

それを使うことの難しさを知っている人の
言葉の重みを 感じさせてくれました。
信念を曲げない判決文を書くだけの事は ありますよね。
松山ケンイチさん、良い仕事してます!流石です。
普段、めっちゃ変顔してるのに、甘いもの食べる時の緩んだ顔とか、
設立準備室で 皆んなで変な体操してる時に入ってきて
「何やってんだ、お前ら」みたいな顔してるのは 面白いです。

家庭裁判所設立の裏側には こんな権力闘争みたいな建前の闘いがあったのか、
と思うと 法律に対するものの見方が変わってきます。
明日も 楽しみです。

サポートありがとうございます。自分の時間をゆっくり作り出すために、遠慮なく使わせて頂きます🙇‍♀️。