居場所
また感情が大きく揺さぶられることがあった。
直後、何故か体温が下がったような、寒さを感じ、ソファで横になっていた。
テレビの音も騒々しく聞こえるので、電源を切って、携帯をいじることもなく、かと言って眠ることも出来ず。
何も手につかず、ただただ横になっていた。
その時、心の中では「怖い」に近い感情がひしめき合っていた。
自分を立て直したいと思った。
ところが、今度はストレートに誰が体験しても腹の立つことがあり、しかしここで怒るのも大人げないと言うか、怒ったところでたぶん問題は解決せず。
だから、自分は黙ることを選択しようと思う。
結局いつも帰る場所は、実生活。
しかし、これもどうなんだという状況で。その経緯については何度も書き連ねたので割愛するとしても、いったい自分はどこに身を寄せればいいのだろうと悩む。
「自分は悪くない」という思いは、だいぶ薄らいだ。
そりゃまあね、阿呆な趣味に今まで三千万も費やし、留学も経験させてもらい、仕事の面でも世話になった。他人からみれば、この状況は羨むほど恵まれた環境で、それだけの恩恵を受けながら、ある一点の非について恨み続けるのは、釣り合ってないのかも知れない。
もらうだけもらって、最後は仇で返すのか。
そう相手方が思っていてもおかしくはない。
そう思うと、父が医者の前で言った「あいつの病気は、あいつ自身が作り出している」というのもそうなのかも知れないという気がして来た。
とりあえず人の言葉を過剰に捕まえ、極端な思考に陥る癖を何とかしたい。
いわゆる情緒不安定というやつなのだが、自分はその状態に陥るとどうしようもなく他者を攻撃したり不快な思いを抱かせたりしてしまう。
まだこの不安定さはコントロール出来ないので、そうなると人との接点を断つしかないのである。
ということで居場所がない。
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