手帳の発行をする前に思ったこと
今朝、目が覚めてつけっぱなしのテレビから流れてきたニュースで、うちの地元の市長選の結果を報道していた。
当選したのは、自分と面識のある同い年の人で、昔ほんの短期間だけ一緒の職場にいた人だった。
人数の少ない職場だったので彼と言葉を交わすことも多かったのだけど、正直自分とはタイプの違う人間だなと思って、心を開くことはなかった。
だいたい30歳になる前の年齢で、選挙に出ようっていう志が僕にはまったく理解出来なかった。
そんな彼は、僕と同じ職場にいた頃に市議会議員の補欠選挙かなんかに出馬するために、急に辞職して、無事市議会議員に当選し。
その後、順調に(?)政治家としての道を歩んだのだろう。その結果が昨日の市長選に当選という結果につながったのだと思う。
嫉妬も妬みも何もないのだけど、ずいぶんと差が開いちゃったなと思った。
年末に医者に依頼した診断書が出来上がったという電話があって、すぐに障害者手帳の申請をしようと思ったのだけど。
偶然、同じ日に「手帳持ちの人は、住宅ローンが通りにくくなる」というツイートを見てしまった。
今まで生命保険に入りづらくなるという話は聞いたことがあったのだけど、そんなこともあるのか・・と思って、発行するのにためらいが出てしまった。
そこで事前にメリット・デメリットについて、人に聞いてみたのだけど、結果はこんな感じだった。
とりあえず、市役所は誰が障害者手帳を発行してるのかという個人情報を漏らすことはない。ただ、住宅ローンや生命保険といったことは民間の企業が扱うことなので、その人の信用力を推し量るためにそういったことを聞いてくるパターンがある。
そんなことを恐れていたら、いま自分が考えてる作業所での就労は出来ないということになるし、パターンなんて無尽蔵に考えられるしキリがない。
だから僕の場合は、そういうことはあまり気にせずに、もう申請しちゃおうと思った(実は今朝に届け出をするつもり)。
昔話になるけども、銀行の支店長経験者にこんな話を聞いたことがある。
融資の際に「35歳を超えて独身だったら、融資してもらえない」。そういうチェック項目がそこの銀行にはあったのだそうだ(今はどうだか知らない)。
そんなのめちゃめちゃ偏見だし、差別的だなーと思うけど、銀行ってそういう性質らしい。
性善説と性悪説というものがあるが、銀行は性悪説。
なんでかというと、わかりやすい例を用いると銀行強盗の話が一番伝わりやすいと思う。
銀行に来店する人のなかには、強盗を企んでるヤツもいるかも知れない。それはすごく少ない確率だけども、そう思って銀行員は客のことを見ている。
どこの銀行に行っても観葉植物が置いてあるが、あれも実は強盗対策で。あの観葉植物って、だいたい170センチで統一されていて、それは「もし強盗が入った時に、強盗の身長の高さを推し量る目安になる」という理由で統一されてたりする。
まあ銀行に限らず、どの商売でもそういう面はあってしかるべしだし、特に銀行なんかは大金を扱う性質上、そうならざるを得ないという話。
だから銀行や保険会社も、何も個人情報を引き出して、手帳を持ってるからという理由で審査を拒否するのは差別的な意図はなく、単純に自分の組織が損をしないために予防線を張っているということになる。
幸い自分の場合は、そうしたことはあまり気にしなくていい立場にいるので、もう申請しちゃおうと判断した。
話は変わるけども、人との距離感って難しいと感じるこの頃。
自分は、それこそ性善説で生きてきた部分が強くて、しかし人間は戦略的に生きていこうとなると、あらゆるパターンを想定しないとうまくいかないと思う。
だから性悪的な部分も絶対に必要になるのだけど、今までのほほんと暮らして来たしっぺ返しなのか、相手の心象を大きく下げる時もある。
「なんでこうなるんだろう…?」と思うが、それはしかたがない部分もある。
心療内科の先生が言ってたけど「他人の心だけは自由にならないから」という言葉が大きく自分に響く。
でも「裏切られた」とか「ひどい仕打ちをされた」という批判をされてもしょうがないことかなと思ってる。
自分にも言い分はあるにはあるが、こうなるパターンを想定できなかった自分が悪いとも言えると思うし。
だから、まあ話をもとに戻すと、ためらってても仕方がないので今日のうちに手帳に申請に行こうと思う。
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