カルテ3:二重思考について

SF小説においてジョージ・オーウェルの書いた「1984年」という小説があります。

ディストピア小説というジャンルで思考の隅々まで一党独裁の礎となれという社会のシステムについて描かれた小説です。

で、この小説に出てくる「二重思考」という概念が非常に興味深くて。
二重思考とは「対立する信念を同時に信じ混み、かつその矛盾する事実を忘却、さらに忘却した事実を忘却していく」というものです。

で、当然1984年がディストピア小説の金字塔として喧伝してる以上、当然二重思考はろくでもないことに使われるわけなんです。

こっからが自分との結びつきなんですが、それは自分からみて世の人はよくこの二重思考に不気味な程付き合いきれてるなと思うということです。

例えば「夢はいつか叶う」という目標面でポジティブな部分が言われる一方「夢が叶う人間なんぞほんの一握り」という現実みろよ的なマイナス面が同時多発的に強調される。
本来ならどっちだよと言われるものもみんなどうやって飲み込んでんだよと思うのです。

それとも単にか自分が大人になりきれてないモラトリアム人間なんでしょうか。
それなら大人になる=自立する=二重思考に浸かる
ということなんでしょうか。



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