170　SMAP

SMAPの『Triangle』という歌がチャートを上げてきているというニュースを見た。アフガニスタン辺りの戦争孤児の画像とリンクし、SMAPがこんな歌うたうんだと感心した。ロシアのウクライナ侵攻に向けての反戦歌として市井の人々がチャートで静かに反戦デモしている。

1年に流行歌は何曲ぐらい出るのかわからないけど、最近の歌の中で、大人も子供も1曲最初から最後まで歌えるという曲は本当に少なくなったように思う、というより皆無に近いだろう。私で言うと、SMAPの『世界に一つだけの花』は21世紀になってから流行した歌のうち唯一最初から最後まで歌える流行歌である。というのも、子供が通っていた保育園では園歌がなく、行事ごとにこの歌を歌っていたから。それはさておき、一昨年年末に惜しまれながら活動休止した嵐でさえも、『世界に一つだけの花』レベルで全世代の人々が歌えるほどのヒット曲は多分出していないのではないだろうか。

ピンクレディーやキャンディーズ、山口百恵、松田聖子…いわゆる「昭和歌謡」が全盛期だった頃、「誰でも一度だけ経験するのよ〜♪」と子どもが訳も分からず大きな声で歌っているなどの光景は当たり前に存在していた。

娯楽が多様化し、テレビをみる人口が少なくなっているのが背景であるのは容易に想像がつく。そういう私も、テレビばかりではなくYou Tubeも観るし、偶にはVoicyなどの音声配信チャンネルも利用する。

そう考えると、SMAPの『世界に一つだけの花』は今のところ恐らく全世代が声を合わせて歌える最後の歌かもしれない。SMAPというグループは何だかんだあったがやはりすごいグループだったのね。