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アタック西本のオムツを手にして思うこと。

 先月の話である。私の所属する大学で学祭があった。
所属する読書サークルの古本販売を手伝いつつ、原価の10倍はするであろう焼鳥を買い、経済をまわしていた。
 
 学祭のメインイベントはもちろん、お笑いライブであることに異論の余地はないだろう。
 当日の朝から長蛇の列に並び、整理券をゲットした私は、途中でおしっこに行かないために水分調整すらしていた。
 普通、例えば地方の小さい国公立大学だと、若手というか、お笑いマニアのみぞ知るという芸人さんが来ることが多い。

 しかし、さすがは東京の大学。なんと、、、

ジェラードン・ニッポンの社長・空気階段という大物芸人さんがやってくるではないか。

Youtubeで全米日本中を笑いに包みこんでいる彼らを生で観れるとは。
地方大学の皆さん、申し訳ない。

そして整理券を見せ、ステージ前から2列目中央という最高のポジションを確保し、至福の時間を過ごした。
(詳しい内容はYOSHIMOTO興業にお問い合わせください。)

3組のネタが終了し、サイン色紙プレゼントのために再度芸人さんがステージに上がってきてくれた。

ルーレットアプリが示した番号を芸人さんが面白楽しく読み上げたのだが、最後まで私の整理券番号が呼ばれることは無かった。

まあサインはいいか。と、自己合理化していた私だが、そこで奇跡が起こる。
ジェラードンのアタック西本が、赤ちゃんショーというネタのために履いていたオムツをその場で脱ぎ去り、客席に向けて投げ込んだのだ。

突然の奇行への驚き、オムツの下はどうなっているのかという興味、シンプルに汚い、、などいろいろな感情が会場を渦巻いているその瞬間、私の目の前の女子学生が軽い身のこなしで飛んできたオムツを避けたため、私の手にそのオムツが舞い降りた。

嬉しさとともに、湧き出した感情は、これどうしよう、というものだった。

 LLというシールが貼られなんともいえない現実味と、アタック西本のブリーフの匂いを纏った大人用の使い捨てオムツは現在、私の大学の机の引き出しに、ビニール袋に入れて厳封したうえで保管している。

 このタイミングで手にしたオムツは、きっと何らかのメッセージを私に与えようとしているに違いない。
 初心忘るべからず、老いては子に従え、はたまた、粗相のないようにという戒めなのか。

 角刈りの最高に面白いおじ様から頂いたオムツは今日も私に、机の引き出しから問いを投げかけている。
 もし、欲しいという方がいましたらご連絡ください。喜んでお譲りします。