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僕とバンドマン

昨晩の身を切るような天気と打って変わった 春が顔を出し始めたある日の夕方に家を出た。 好きなバンドマンのTシャツを身に纏って これはバンドの証で言わばユニフォームだ。 今にも飛んでゆきそうな軽やかな足を慎重に一歩ずつ運んでゆく 遠い昔の青い春を思い出す。 いつもふざけてよく笑い合った部活の仲間たち しかしウィンドブレーカーの袖に腕を通した瞬間からはチームの代表で誰よりもルールを守りマナーを大切にしたあの時のこと 楽しみにしていたライブもあっという間に終わりを告げる。

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