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よくある質問|取扱説明書制作でQRコードに関わる法律はある?

ここでは主に弊社にお問い合わせいただいたお客さまからの「わからない」についてお答えします。
「うちも気になってた!」と思った方、ご参考ください。
記事の内容は、元記事から個人や企業を特定できない状態に無害化しております。

また、取扱説明書を作りたい、取扱説明書の作り方を教えてほしい、というご要望の場合、弊社での事業もあわせてご検討ください(ここが一番大事)。


お問い合わせ内容

工業用製品の製造販売を行うメーカーです。
従来CDメディアで客先にマニュアル等を配布していたデータをQRコード化し、そこから、自社など特定のサイトにアクセスしてもらい各自マニュアル等のダウンロードをして入手・閲覧等行ってもらう運用に変更することを検討しております。
このような運用変更に対する法的規制があるかご教示頂けますでしょうか。

弊社見解

法的な規制

欧州のIEC 82079-1で「取扱説明書を付属すること」「専門家が作成すること」などは規定されていますが、閲覧方法でQRコードに関する法的規定は特にありません。
日本国内でもQRコードでの取扱説明書独自の法的規制は特にみあたりません。

ユーザーは何を求めているか?

QRコードの利用は、ユーザーが手軽にデジタルデータを入手したり、メーカーの管理が簡便になったり、双方にメリットがあります。
ただし、紙やCD/ DVDなどに比べるとQRコードの場合はユーザーが見落としてしまう可能性があり、いくつか工夫が必要になってきます。

  • QR表示部分にみてもらいやすくなる啓蒙をし、リンク先を必ず確認するように促す。

  • QRコードからの画面遷移後、サイトの利用条件などを明記する。

  • リンク先ではまかなえないこと(製品入手時に確認すること、製品安全に関わること、異常発生に対応する記載など)は抜粋または重複しても、商品に付属する。

など、最終的には発行元のポリシーが色濃く出てくる箇所なので、商品のコンセプトにあわせて工夫や調整が必要です。

オフライン環境が想定される場合

たとえば、製造業だと外部のインターネットに通じていない環境も多くあったり、工場で電波が通じない環境があったりして、リアルタイムに取扱説明書を読み込めない可能性があります。
通信できる環境でいったんダウンロードする方針であれば、その旨を事前に知らせる必要があります。

多品種対応の場合

多品種の取扱説明書/マニュアルに対応するためには、URL選定や閲覧サイトでのしくみづくりに工夫があると、アフターサービスの面でも有効になります。
(一般の方はユーザー向けマニュアルやカタログを、サービスマンは一般の人が見られないサイトでサービスマニュアルや部品リスト、発注サイトを閲覧できるなど)

なお、QRコード自体は気軽に利用できるしくみですが、QRコードを利用してしくみ化した特許や実用新案はいくつか見受けられます。ご注意ください。

作ったら必ずリンクを確認

数多くQRコードを扱う場合、取り違えや入力ミスなどで間違えたリンク先に案内することがあります。
作成時、およびリリース前に必ず実際に操作して、リンク先を確認しましょう。

印刷物にする場合、解像度を確認

パッケージなど外装デザインの制作にはAdobeIllustratorやPhotoshopなどがよく使われ、最近では多種多様なオンラインツールも展開されています。
QRコードを印刷物に利用する場合は、「解像度」「色(CMYK)」「保存形式(ai、eps、pdfなど)」を印刷会社と相談しましょう。
一般的には解像度は、下記のように取り扱われます。

  • 72dpi(画面表示用)

  • 144dpiまたは150dpi(標準)

  • 300dpi(印刷用)

  • 600dpi~(グラビア印刷や大きいサイズで利用される場合)

ChatGPTでQRコードを生成するプラグイン

ChatGPT(有料版)なら、QRコードを生成するプラグインを利用できます。

プラグインストアには、複数のQRコードが掲載されています。

https://chat.openai.com/

この中で、「QR Generator」を使ってみました。



https://www.polarit.co/

無事、QRコードの画像が生成されました。
これとYoom(iPaaS)などと組み合わせ、制作過程を自動化したり、kintoneなど基幹システムと連携してデータベース化したりできるようにするのも有効な手段です。(kintoneのシステム化も弊社あてご相談ください。)


弊社事業ご紹介

代表取締役の情報親方®東野誠は、1998年頃からさまざまな業界で製品やサービスの取扱説明書制作に携わってきました。
これまで業界※1を特化せず、ハードウェアやソフトウェア、IoTやサービスの取扱説明書を中心にテクニカルドキュメント※2を、PreziやPowerPointを使ったプレゼンテーション制作を行ってきました。
そんな情報親方®が2015年に立ち上げた会社がPolaris Infotech 株式会社です。

取扱説明書制作でお困りの皆さん※3のために、自分のペースですが取扱説明書制作のノウハウを小出しにしていっています。

取扱説明書制作やコンサルティング、プレゼンテーション制作の案件ご発注は、下記までアクセスください。

Polaris Infotech株式会社

すでに記事化しているコンテンツもあります。下記までアクセスください。

トリセツのトリセツ®

※1 ハードウェア(家電、複写機、自動車、大型二輪、建設機器、医療機器、美容機器、遊技機、産業機器等)、ソフトウェア(帳票、セキュリティ、通信等)、サービス(PaaS、SaaS、会議システム等)。200冊以上制作しています。
※2 テクニカルドキュメントは日本マニュアルコンテストに複数回応募し、受賞歴もあります。現在法人がテクニカルコミュニケーター協会の準会員です。
※3 取扱説明書制作の同業者やフリーライダーは対象にしませんが、有償にてコンサルティングや社員・技能育成を行っています。
ぜひお問い合わせください。

「情報親方®」「トリセツのトリセツ®」はPolaris Infotech株式会社の登録商標です。

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