「ホワイトストライプスの件から考える人の意見の話」
ホワイトストライプスのドラマー、メグホワイトのドラム演奏に関して、文句をいっている人がいるという件で今Twitter界隈が議論で溢れている。
ホワイトストライプスをご存知でしょうか?
ジャックホワイト率いる、2名のバンド。
セブンネイションズアーミーが有名かと思いますが、あの赤と白の独特な色彩のセンス。
文字通りガラスでも切り裂いているかのような鋭いギター。
淡々と、しかし、確実に刻むドラムのビート。
唯一無二で、見たものの目を捉えて離さない凄さがある。
私は特別彼らが好きな訳じゃないが、でも全部アルバムは聞いた。ライブアルバムも聞いたし、映像もみた。
特に、UNDER GREAT WHITE NOTHERN LIGHTSはすごい。全編全く退屈しない、特に冒頭のジャックのギターのスタートは鳥肌が立つほど格好良い。
個人的にはゲット・ラウドというドキュメンタリーもすごく好きだ。ジャックホワイト、U2のエッジ、そしてジミーペイジ。
ジミーペイジは好きすぎて名前を出すだけで感動してしまうけども、その話はまた別の回で。
この辺で、ジャックのブルースのアプローチ、そしてギターの新しい使い方。(彼しかできない弾き方。不思議だが、コードを覚えても彼と同じ音は出ない。)そこにオリジナリティがある。
話を戻すと、その彼が作ったバンドがホワイトストライプスで、そこでパートナーは実生活でも妻であったメグホワイトだ。
彼女は残念ながら病気もあってバンドを脱退してしまう(ここで解散)のだが、私は素晴らしいオリジナリティを持ったドラマーだと思う。
彼女はあまりにもシンプル。なんとバスドラ、タム、ハイハット、これだけ 笑 最初見た時、おいおい、なんか足りないよと思っちゃうくらいシンプルな構成だった。でも猛烈に格好良い。
彼女のことを批判している人はテクニックのことを言っている。しかし、テクニックがどうという人はいったい何を見てるのかなと思う。
たとえば、グリーンデーのビリージョーだ。彼にもテクニックのへったくれもないギター演奏だと思うが、最高に格好良い。
それは彼のアティチュード、演奏している姿、体から発する本気さ、音楽を最高に楽しんでいるその姿、それら全てに感動するわけで、演奏の上手い人が彼を真似てもおそらく感動も何も起こらないと思う。
メグも同様だ。
彼女じゃなきゃダメだし、その姿とあのなんとも言えない感じ。
それが最高にジャックとあっている。
最高にロックだ。
ほとんど喋らないというのもいい。
謎めいた人だ。
しかし、そのような人がステージに上がり、最高に格好良いドラムを叩いている。
それをテクニックがどうのこうのと言ってくる人は本当にくだらないし、寂しい見方だなと思う。
ロックンロールを見るときに、テクニックってそんなに重要ですかね?むしろバリバリのテクニシャンでも何も感じない人も結構いる。
でも、ヘロヘロな演奏だけども、めちゃくちゃ感動するパターンもある。
その境は僕はその人の態度、姿勢だと思ってる。
逆になんか俺はいっちゃってるんだ、最高にロックなんだと模倣でやっている人も冷めてしまう。面白くない。普通にやってて、どこか変 笑 まあ変というか一生懸命音楽にのめり込んだらそんな風になりましたという人が最高に格好良い。
世の中に似たような指摘ありませんか?
本質を見誤るのはやめにしたいですね、でもだからこそ、説明できないからこそ面白いのかな?
まあとにかくメグホワイトは最高です。
見たことがない人はぜひ見てください。
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