[LAA]注目のマイナー戦士たち
こんにちは!相変わらず花粉はすごいですが、暖かくなり少し過ごしやすい心地になったかと思います。
さて、今回の記事では前回まで紹介したプロスペクトの30人に入らなかった選手たちの中から注目のマイナー選手をピックアップし4人ほど紹介していきます。
1.ホゼ・ソリアーノ RHP AAA (24)
2016年にエンゼルスと契約したライトハンドのソリアーノは現在24歳。手足を大きく使うピッチングフォームが特徴で細身ながらも96mphに達する力強い直球を武器とし、そこに変化量の多い80mph程度のカーブやチェンジアップを織り交ぜて三振を量産する。実際に彼がプレーした直近3シーズンはいずれもK/9=10.00を超えている。直球を中心として球の質がいいことには間違いないく、2020年シーズンのオフにはPITからルール5ドラフトで指名されたほどだが慢性的な制球難を抱えていて、そこに重度の負傷癖が重なり24歳の今でもブレイクできていない。制球に関しては2017-21年シーズンはいずれのシーズンもBB/9=5.00を大幅に上回っていて、けがに関しては2度のTJを経験しており2020年シーズンは全休、2021年シーズンもほぼ全休とどちらに関しても深刻でそれらが故に24歳となる現在もA以上のカテゴリーでのプレー経験はない。それでも通算防御率は2.90、被打率は.212と優秀な成績を収めており、昨シーズンは制球難が大きく改善された。そのおかげか40-manにも入り今シーズンは飛び級のAAAでスタートする。未完の大器である剛腕ピッチャーはついに覚醒し今シーズン中のメジャー昇格はあるのか、期待が高まる。
2.オルランド・マルティネス RF AAA (25)
エンゼルスのプロスペクトの中で最も長く期待されているのがこのキューバ人外野手のオルランド・マルティネス。アマチュア時代の2016年、アイランドカントリー・リーグのU18で打率.400をマークし最多安打をマークしたことで同郷のCFルイス・ロバート(現CWS)とともに注目された元逸材で、初年度から打率.300を超える活躍を見せて期待に応えた。攻守のツールが揃った完成型タイプでの選手で特に守備における安定感は抜群。その一方で特に打撃においてこれといった強みがなくOPSは常に.750付近をさまよっている器用貧乏状態で、通算出塁率.330とその中でもやや選球眼は弱いツールである。2021年シーズンまでAA以下のレベルで足踏みが続き当該シーズンにはAAでHR増に伴う三振数の激増でこの左利き外野手の限界を感じこのまま終わってしまうのではないかと思われたが、昨シーズンはAAで打率.305に加え39試合で33打点の大暴れ。AAAにも昇格し.250ながら三振率は減少した。今シーズンの開幕はAAAで迎えるが、エンゼルス外野陣には怪我がちなモニアック・ウォード、不安定なアデルがいるため、特に守備に安定感があり怪我がに強いマルティネスはロースター外の第4の外野手候補筆頭であり十分今シーズン中のメジャー昇格はありうる。ここから大化けすることはあまり考えられないが、彼が昇格すれば外野の守備に確実に安定感が増すだろう。
3.ルイス・レド RHP AAA (27)
毎シーズンマイナーから1人や2人出てくるいわゆる「救世主」。そんな救世主候補に名乗りをあげるのが27歳でまだメジャー経験のないルイス・レドだ。やや荒れ球だが97mphに達する4シームと大きく変化するシンカーにチェンジアップで緩急をつけるピッチングスタイルでイニングよりやや多い数の三振を奪う。その中でも特に左バッターに対して投げるアウトコースのシンカーはバットに当てることすら困難な勝負球で、昨シーズンのAAでの対左のWHIPは0.87と超優秀な数字を残した。昨シーズンのAAでの成績は36.0IPで防御率4.00と一見全くよくなくむしろ悪いに近い数字だが、これの原因は高めのコントロール不安による固め打ちと一発病であり、例年に近い与四死球の数であれば2点台半ばの防御率と優秀。実際にWHIPも1.19で被打率.202と内容は全然悪くなく高めの細かいコントロールを改善すれば化ける可能性は十二分にある。加えて今シーズンもだが、エンゼルスの最大の課題点はリリーフで特に右の剛腕派が少ない上に、唯一に近しい信頼できる右の剛腕はリリーフのエステべスもコマンドが定まらずSTで大乱調の防御率19.29と全く頼れない状況になっていてAAAにも右の剛腕はリリーフがほとんどいないためレドがメジャーに昇格する可能性はロースター外では最も高いといってもいいだろう。クローザーが定まっていないチーム事情も考えるとぱふぉーっマンス次第ではクローザーの座も狙えるか。
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