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[LAA]開幕直前のチーム情報

こんにちは!待ちに待ったシーズン開幕を前に、今回はチームの最新情報をお伝えします!ぜひご覧ください!


1.スタッシとウォルシュが開幕絶望!

 STも終わりに差し掛かろうとしている3/27、衝撃のニュースが舞い込んでました。複数のソースによると、主力のC マックス・スタッシと1B ジェレッド・ウォルシュが開幕をILで迎えることが決定したとのことです。スタッシはお尻の痛み、ウォルシュは頭痛と不眠症によるもので、両者ともすでにキャンプを離脱してウォルシュに関しては専門家による2週間の治療プログラムを受診するということです。この開幕絶望の決定を受け、チームはC マット・サイスと1B ジェイク・ラムを開幕ロースターに含む方針を固めたとの報道が出ました(*ラムは27日の試合でだいてい筋の張りをラインナップから外れた)。

 ウォルシュは昨シーズン、不調に続き胸郭出口症候群の手術を受けるため早めにシーズンを終えて消化不良でしたが、今シーズンはSTでここまで打率.400超えの大活躍を見せ復活をアピールしていました。守備も安定していて本来の成績を残せば貴重な戦力になっていたはずなだけに手痛い離脱であり、とても心配です。
 スタッシは昨シーズン102試合に出場したものの打率は2割を切り守備でもキャッチミスが目立ち、ウォルシュ同様納得のいく活躍はできませんでした。33歳で迎える新シーズンは正念場(オハッピー台頭など)となりアピールが求められますが、今回の負傷離脱は特に本人にとって悔しまれるものでしょう。
 一方で前述の通りラムが1B、サイスがCとして開幕ロースター入りが濃厚になっていますが、ここからはこの2人と展望について簡単に紹介します。
 ラムは現在32歳で3BとLFを本職とする左のスラッガー。ARI所属時代の2017年シーズンには30HR105RBIという素晴らしい結果を残しオールスターにも選出されました。しかし低打率と三振の多さがネックとなったのか、それ以降100試合以上出場したシーズンがなく、今シーズンのオフはマイナー契約でエンゼルスに加入しました。しかしSTでOPS1.000を超える見事な活躍を見せアピールに成功し開幕ロースターの切符を勝ち取りました。対左には弱く、対右投手の場合のみ先発で他の場合はドルーリーやウルシェラなどが流動的に1Bを守ると思われます。
 サイスは現在27歳でエンゼルスのドラフト1巡目指名選手です。元々打撃力が売りのキャッチャーでマイナーでは毎シーズン.260を超える打率を残し長打も量産してきましたが、メジャーではなかなか結果が出ずに年々出場機会も減少傾向にあります。守備力に関してはキャッチャーに残れるか疑問符が付くレベルで、一時はその守備力を懸念され1Bや3Bへコンバートをされました。そんなサイスですがすでにマイナーオプションを切らしており、スタッシとオハッピーもいるなかで3人目のキャッチャーが必要なのか議論されていました。結局スタッシの怪我で控えキャッチャーの座が空席になったため開幕メジャースタートですが、首の皮一枚つながった状態でいずれにせよ今シーズンこそ結果を必要があります。


2.ジョイス・シルセスら若手選手が続々とAAAへ

 熾烈な開幕ロースター争いが繰り広げられていますが、大勢が判明するなかでもちろん開幕ロースター入りをつかめなかった選手も多くいます。CFミッキー・モニアックはSTで見事な活躍を見せましたが、フィリィプスとレンフローを加えた分厚い外野陣の層に阻まれてしまい、開幕メジャーの念願は今シーズンのところはついえてしまいました。また、同じく外野のドラフト1巡目指名RFジョー・アデルはオフに増量し新たなフォームで挑んだSTでしたが結果を残すことができずオプションされてしまいました。加えて、昨シーズンAAで印象的な活躍を見せた若手選手たちも次々にAAAへと降格を余儀なくされました。昨シーズン途中に飛び級メジャー昇格を果たすもST (3/21:vs CIN)で3.1回8失点と大炎上したSPチェイス・シルセス、STで打撃で結果を残すも1試合で2エラーを記録してしまったSSリバン・ソトもそこに含まれます。加えて、RPベン・ジョイスは105mph速球を武器に今シーズンの開幕メジャーを期待され、STでも圧巻のピッチングを披露しましたが、惜しくも最後の選考に漏れた形でソルトレイク(AAAの本拠地)息が決定しました。



3.A'sの開幕はマラーに決定!

 さて、LAAは大谷翔平が開幕投手を務める今シーズンのオープニング・デイですが、対戦相手のOAKは先日SPカイル・マラーを開幕投手に指名しました。
 マラーは今シーズンのオフにC ショーン・マーフィーとのトレードパッケージの1人としてATLからA'sに加入した左の先発で、平均94mphのファストボールと80mph台半ばのスライダーを多投するオーソドックスタイプのピッチャーです。元々はATLのトッププロスペクトの一人として期待され、移籍後もOAKのNo.5プロスペクトとして高い評価を受けています。昨シーズンはマイナーで134回159奪三振と多くの三振を奪いポテンシャルを発揮しました。メジャーではここまでの2シーズン12登板11先発、防御率5.14と良い数字を残せていませんが、Baseball Savantのデータによればファストボールのスピンやノビは平均よりもプラスのツールで、制球を改善すれば化ける可能性もあります。

 スプリングトレーニングの後半戦では、無得点の試合も複数あり打撃面でまだいくつか懸念が残っているため、オープニング・デイでは大谷の力投にも期待したいところですが打撃面の課題を克服して、マラーを攻略していきたいところです。



4.バレーラ・ウォルターズをリリース

 若手選手に続いて中堅選手やベテラン選手の戦力整理も行っているチームですが、以前に発表が出たC ホセ・ゴドイに引き続き、CF ルイス・バレーラとRP ナッシュ・ウォルターズもリリース。他にも元プロスペクトのRP スティワード・アキーノらに対しても同様の処置が行われ、ルール5ドラフトで獲得したIF ライリー・アンローは保有元もSEAへ返却されました。
 バレーラの放出はやや意外なものでした。ドミニカ共和国出身の左利きの27歳である彼はメジャーで38試合に出場し広い守備範囲を武器にDRSは+を記録しました。メジャーでは打率こそ高くないものの、マイナーでは2割後半~3割+という入アベレージをたたき出していました。まずまずの走力も兼ね備えているため、フィリップスがけがした場合守備要因としての需要はあるのではないかと思われていました。STでも悪くない成績(.261)を残していたため意外な判断といえるでしょう。新天地での活躍が期待されます。
 ウォルターズは昨シーズンもエンゼルスに在籍し、最終戦で1/3イニングを投げて無失点のメジャーデビューを飾りました。オフにはノンテンダーになるも再契約をしましたが、今回リリースされてしまいました。マイナー時代からリーチのながいアームを活かして多くの三振を奪うのが特徴ですが、通算WHIP1.52、ERA4.37とパッとしない成績でドラフト3巡目指名ではあるもののローシーリングのように見えるため、今回の判断は妥当ではないかと思います。新天地が見つかり活躍できることを期待したいですね。



5.マーシャルとマイナー契約!

 降格やリリースのニュースが多い時期ですが、逆に新加入や残留のニュースもあります。少し前の話にはなりますが、元CWSのセットアッパーであるRPエバン・マーシャルがマイナー契約でチームに加入しました。平均94mphのファストボールと80mph台後半のチェンジアップで全投球の約8割を占める32歳は2019年シーズンにCWSで55登板を果たし防御率も2.49という安定したピッチングを見せました。グラウンドボールの割合が高く、奪三振が多いタイプではありませんが、効率の良いピッチングを見せます。昨シーズンはTJによりメジャーでの出場がありませんでしたが、今シーズンはTJの傷も癒え以前よりもさらに力強いピッチングに期待したいです。
 加えて、RPジェイコブ・ウェッブとRPクリス・デベンスキーがチームに残留することが発表されました。2019年シーズンにATLで36登板、防御率1.39をマークしたリリーバーのウェッブはこのSTで9登板無失点の活躍を見せ最後まで開幕ロースター入りが噂されましたが結果ロースターに入ることはできませんでした。それでもウェッブはチームのマイナーに残留し、シーズン中での昇格を狙います。一方のデベンスキーは元HOUのスターリリーバーながら近年は活躍できておらずSTでも結果を残せませんでした。結果開幕ロースター入りはならずアプトアウトする権利を有していましたが、チームに残留することになり、ウェッブ同様シーズン中での昇格を目指します。



6.デビッドソンが開幕ロースター入り!

 開幕ロースターの最後のスポットにはSP タッカー・デビッドソンが開幕ロースター入りを果たすことが正式に決定しました。おそらく開幕ではローテーション外のロングリリーフに配置される見込みです。
 今シーズンがメジャー4年目のシーズンとなるデビッドソンは元ATLのプロスぺクトで、ここまで通算メジャー17登板で16先発も2勝8敗防御率5.99と苦しんでいます。昨シーズンの途中にCP ライセル・イグレシアスとのトレードパッケージとしてRP ジェシー・チャベスとともに加入しましてが、先発した試合のほぼすべてでかなり打ち込まれてしまいました。マイナーでは多くの三振を奪い四死球も多いタイプですが、メジャーに昇格して以降は三振が激減し四死球が増えてしまったことでランナーを出すことが増えてしまいました。平均87mphのスライダーを約半分の割合で投げ込みますが時たま甘く入り、直球も切れがいまいちでとらえられてしまうことも多くありました。しかし今シーズンはSTで内容のいいピッチングを披露し、何とかギリギリ開幕メジャーの切符をつかみ取りました。今シーズンの覚醒に期待したいです。


ご覧いただきありがとうございました!ついに明日はオープニング・デーですね!エンゼルスの勝利を祈って応援しましょう!!!


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