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[LAA]プロスペクト情報⑤

こんにちは!今回もLAAのプロスペクトの情報をまとめていこうと思います。今回は前回の続きとなる17位-20位の選手を紹介していこうと思います。例の通り、以下にパイプラインによる球団内ランキングと前回の記事を掲載しておきますので、そちらのほうもご覧ください。


17.アレクサンダー・ラミレス OF A (20)

ラミレスは非凡なパワーを発揮できるのか

2018年のインターナショナル・サインデーに契約したドミニカ共和国出身の右投げ右打ちスラッガー候補。底知れぬパワーを持ち、FangraphsのRaw powerの評価は70と完全に非凡の領域。また、アスリート能力全体が高く走塁能力や肩力も平均以上のツールを持つ。一方で酷く粗いバッティングでミート力はローシーリングとみられ、かつ持ち前のパワーもなりを潜めている。昨シーズンはAで過去最多の118試合に出場するもHRはたったの8本で.OBPも.300を切る低調なパフォーマンスだった。さらに問題なのが、160三振を喫しているのに対して.OPSも.642と低いことである。守備面でも6アシストは優秀であるが4エラーを犯している。現状はエンゼルスMLBのジョー・アデルに似通っていて、現在20歳でAに属している今年こそは正念場になると予想される。まずは過剰なまでの打撃の積極性を抑えボールを見極め、三振数を減らしたい。

18.アロル・ベラ SS A (20)

ポテンシャルは球団随一のベラ

ベラは2019年のインターナショナル・サインデーに契約したリードオフマンタイプのポテンシャル型SS高いミート力と全般的に高い能力を持つ守備が売り。エンゼルスと契約する前はインターナショナルプロスペクトのトップ10にもランクインしていた逸材で、前回更新の際にはプロスペクトランク球団4位と高い位置にいた。実践力を重視しシーズン成績を大きく反映しがちなパイプラインのプロスペクトランキングでは、昨シーズンの低調なパフォーマンスを反映しているため球団18位まで下がったが、Fangraphsの評価は変わらず球団5位。一方売りである高いミート力はプロ入り以降、特に昨シーズンはソリッドなバッティングに結び付けることがあまりできていない。ギリギリまでボールを見るタイプのバッターなのでやや不利遅れが多くなっている結果なのだろうか。このままでは器用貧乏になってしまう可能性も十分に考えられるため、ここで一花咲かせたい。

19.カイレン・パリス 2B AA (21)

今シーズンが楽しみなパリス

2019年のドラフトでエンゼルス2巡目指名で契約したパリスは圧倒的な走力を持つプロスペクト。Fangraphsでの走力評価は70でエンゼルスマイナー組織の中でも3本の指に入るほど速さをもつ。バッターとしての特徴は完全なアベレージタイプで非力ではあるものの広角にヒットを打ち選球眼がとても優れているため、リードオフマンにぴったりだ。昨シーズンはROK・A・AAの3カテゴリーでプレーし、通算打率は.241ながらも.OBPで.363を残した。また武器である走力を活かして105試合で33盗塁を決め、HRも12本をマークしてパワー面でも大きな成長を見せたが、その一方で134三振を喫しバッティングの粗さを露呈した。課題もあるがこの数字ながら2カテゴリー昇格を経験していることから球団から大いに期待されていることは間違いなく、この春もスプリングトレーニングに招待され、一昨日の試合では広角に打ち分け、2安打5打点の大暴れをし、首脳陣に成長をアピールした。おそらく今シーズンのスタートは昨シーズンの終わり同様にAAと予想されるが、際立ったスピードツールのいないエンゼルスのチーム事情を考えると、活躍次第ではMLB昇格まで視野に入るだろう。今シーズンの若き韋駄天の活躍から目が離せない。


20.ジョーディン・アダムス CF AA (23)

アダムスにとって今年は正念場

エンゼルス最古参プロスペクトの一人であるアダムス。2018年ドラフト1巡目、全体17位で入団した韋駄天高校生プロスペクトも気づけば23歳。カレッジ出身でありながらも同期入団のウォンツやウォーレン、クリスウェルらがデビューするなか、2巡目指名のジャクソン(ジェレマイア/前回紹介)とともにAAでくすぶっている。特にアダムスはA+でも低調なパフォーマンスを見せていて昨シーズンは打率.238、.OPSが.649、HRは4本ながらも120試合で124三振を喫している。エンゼルスのマイナー組織No.1との呼び声の高い走力に関しては盗塁33個という形で一定の成果は見せているが、不確実性と非力さを両方併せ持っており、打撃に関しては良いところなしの状態だ。一方で守備に関しては持ち前の走力を活かした守備範囲の広さが売りで、まずまずの評価を得ていて、センターに残るだけのものはあるとされている。運動能力に関しては疑いの余地はないが、非力さに対してこの不確実性ではコンスタントにメジャーのバッターボックスに立つことは厳しいだろう。まずは走力をバッティングに活かすためにも、大振りな現在のアプローチを改善しバットに当てる回数を増やしどんな形でもまず塁に出られるようにしたい。



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