哀愁のフルーツサンド
こちらを読みまして↓
似たようなことが、近頃わたしにもありました。
勤めている放課後等デイサービスでは、夏休み、基本こどもたちは一日いるので、毎日なにかしらひとつ、イベントごとがあります。例えば体を動かす室内遊びの日、公園へ行く日(熱中症アラートが出てる日は中止にします)、工作する日など…
で、ときどきおやつ作り、とかお昼ごはんつくり、とかの料理系もあります。それで、こないだはサンドイッチづくりをしました。
以前にも一度、したことがあるのですが、迷うのは具材なのですよ。
以前やったときは、スタッフ間で「コロッケとか入れたらおいしいんじゃない」ってことで、当日の開店と同時に近くのスーパーにコロッケを買いに走ったんですね。コロッケとレタスとハム一枚とか入れたかな?こどもたちはおいしい、とは言ってたけど、ちょっとボリュームがありすぎたようで、残す子が多かったです。
なので、今回はちょっとやめにして、「なんかサンドイッチといえば、ハムレタスたまごとか、そういうのじゃないやつにしたいなー」と思って、フルーツサンドを提案したら、大人たちの間では「いいね!その発想はなかった!」と言ってもらえ、張り切って準備をしました。
そんな高級なのは必要ないので、身近なところでキウイとバナナを生クリームにはさむだけ、というやつを考えました。
だけどちょっと待って、子ども、好き嫌いが想像以上に多いので、キウイがダメな子もいそう。うーん、念のため、桃とみかんの缶詰も用意しようと思いました。
イベントのスケジュールは、前月にお知らせしてあるものの、たぶん多くの親御さんが忘れているので、前日にラインします。「明日はお昼にサンドイッチを作りますので、お昼もってこないでくださいね。具材はこれとこれとこれとこれを用意します。もし食べられないお子さんは、別にお昼の用意をお願いします」という内容。
そうすっと…
「楽しみです!」というお母さんもいる一方で「果物がキライなので食べられません」という、衝撃の返信。くだものキライな子どもっているんだ…大人びっくりです。ごめんなさーい!!
雲行きのあやしさを感じ、そこにいた、サンドイッチ作りに参加する予定の子どもたちにも直に「明日、こんなサンドイッチするけど食べられる?」と聞くと
「生クリームだいっきらい!!」
「キウイとバナナ、たべられませーん!!」
などなど…
事務所の奥で聞いていたわたし「やばいなこれ」。
でも、もう前日で買い出しも終えていて、変更はできません。食べられない子はお弁当もってきてね、ということを子どもたちにも伝えましてそして次の日。
デイサービス自体は10人くらいの子が利用する日だったんですが、結局、フルーツサンドづくりを体験したのは半分くらい。体験しない子は別室でお弁当を食べたのですが、その別室のほうが満室状態になって「こんなはずでは」という状態でした。
キウイとバナナ、桃とみかんの缶詰を並べてバイキング方式でひとりひとりに取ってもらいましたが、結局全部食べられる、っていう子は3人で、「缶詰の桃って甘すぎてちょっとむり」みたいな子もいて…
うう。ムズカシすぎる。
でもまあ、全部食べられた子は「おいしかった!」ってあらためて言ってくれたからほんとに喜んでたみたいだったし、
余ったので、バイトの大学生くんたちに残った具材で作ったフルーツサンドをおみやげにあげました。
「なんか、生クリームとか果物きらいとかいう子が結構いてさ~」と言って渡すと、バイトの一人暮らしの男子大学生、「なにを言うとんねん!!」と笑いながら怒ってました…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?