『主のおしえを口ずさむ』
亀有教会副牧師 毛利佐保師
アントニー・デ・メロの、『小鳥の歌』という本があります。その中のひとつのお話に、『黄金の鷲(ワシ)』という お話があります。内容をかいつまんでお話しします。 ********************************************
ある男が鷲の卵を発見し、それを裏庭のめんどりの巣に置いた。 鷲のひなは、他のひよこたちと共にかえり、成長した。 鷲は、自分はひよこだと思いこんでいたので、毎日裏庭のひよこたちと同じように、土をひっかき、虫を探 し、コッコと鳴いて翼をばたつかせた。
何年も経って、鷲は年老いた。ある時、鷲は頭上の雲一つない空に、見事な一羽の鳥が飛んでいるのを 見た。その鳥は、激しい風の中でも、力強い黄金の翼をほとんど動かさず、優雅に威厳に満ちて浮かんで いた。
鷲は、隣の鳥に「あれはなんだろう?」と尋ねた。隣の鳥は答えた。「あれは鷲だよ。鳥の王様さ。」 「でも、余計なことを考えちゃいけないよ。あんたも私も、鷲とは違うんだからね。」 そこで鷲は、決して余計なことは考えず、自分は裏庭のひよこだと思ったまま死んでしまった。 ********************************************
みなさんは、このお話を読んでどのような感想を持ちましたか? 鷲が鷲だと気づかないで一生を終えたことを残念に思いましたか?それとも、「鷲は鷲だと最後まで気づか なかったのだから、それなりに幸せだったのでは?」と思いましたか? また、「今の自分にも、鷲のような生き方をしている面があるかも・・・。」と思いましたか?
いずれにしても、私たちは鷲から離れた視点でこのストーリーを見て、心配したり、もったいないことしたなと ショックを受けたりしているわけです。しかし考えてみれば、神も、このような視点で私たちの生き様を見て、 心配したり、「あーもったいない!」とショックを受けたりなさっているかもしれませんね。
主はひとりひとりに素晴らしい賜物を与えてくださっているし、人生が変わるような人や出来事との出会いを 用意してくださっているのに、私たちは自らチャンスを逃しているのかもしれません。
ですから、残念な鷲のようにならないように、イエス様から離れないようにしましょう。主から離れない一番確 実な方法があります。いつも、いつでも主のおしえと主への賛美を口ずさむことです。
<詩篇1:2-3>【主】 のおしえを喜びとし昼も夜もそのおしえを口ずさむ人。その人は流れのほとりに植えられた木。時が来ると 実を結びその葉は枯れずそのなすことはすべて栄える。
さあ、JGCF2022では、賛美をもって主の大庭に入り、ともに主と交わり、ともに主の愛を受けて喜び、最高 のひとときとしましょう!