B005 カードを書く(3)

「こうしたい」というカードが出来るとともに、次々に湧いてきたその展開の意識を記したカード。その段階では、それら単なる願望でしかありません。願望とは、つまりは空中に浮いた風船のようなものです。足場がないから単にふわふわと浮いているだけ。それをしっかりと固定するためには、頑丈な土台が必要です。その土台を作る材料が、他から集めてきた「情報」というわけです。しかしその先に進む前に、もう少し「こうしたい」を考えてみましょうか。

色々な人の成功物語を読んでみると、成功した人のうち、多くの人は、小さいころから何らかの理由から、「こうしたい」という考えが心の中に芽生えていたようです。そして、それが自分の中に芽生えるには、苦しかったこととか、挫折とか、人に言えないような辛い出来事があったというようなことが多いようです。そう、漠然とした「こうしたい」しかイメージできないということは、つまりはそれだけ今までが幸せであった、ということかもしれません。

こう書くと、「そんなことはないよ」と反論されそうです。それでいいのです。現状に何らかの不満を持っていなければ、「こうしたい」は生まれて来ません。だから、大いに不満を持ちましょう。そしてその不満を一つ一つ解決していくのが、「知的生産」です。



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