B004 カードを書く(2)

もし今、あなたが何かをお考えなら、それを先ず、カードに書いてみませんか? 例えば、「幸せになりたい」とか。こんなことを書くのはなかなか恥ずかしいですよね。でも、理論とは、自らの情動を正当化するためのもの。つまり人間の行動には、その前に内なる情動(こうしたい)があるのです。これが明確化していないと、いつも何となく気分がモヤモヤして晴れません。まずそれをクリアにしましょう。
すると一つ、疑問が湧きます。「自分にとって幸せって、何だろう」これ、別のカードです。「これが幸せ」という内容のカードが何枚か書けるかもしれません。「これがあるからうまくいかない」というカードを書くかもしれません。いずれにせよ、次々と疑問が湧き、カードが増えていきます。

このカードを作るのは、必ず「手書き」でなければなりません。何故ならばそれは脳科学的にすでに証明されており、文字を手で記述することが自分の脳(意識)に強く働きかけることになるからです。それによって、今まで漠然と考えていた「幸せになりたい」を、脳がより強く意識するようになります。

一説によりますと、人間には毎秒2千万ビットのデータが流入しているにもかかわらず、そのうちたったの50ビットしか「意識」できないそうです。自分がそれと意識する前に、脳は勝手にほとんどのデータを捨ててしまっているのですね。人間のデータ処理能力は、その程度のものらしい。ならば、その50ビットのうちに、可能な限り「幸せになる」ためのデータを選択し、意識に送り込ませなければならない。それが「手書き」によって脳により強く意識させることで可能になるわけです。

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