フライトの感想

こちらは3度目にして、初めての感想です。

7人のライブを見ることが出来て、幸せ。
これが最初の気持ちでした。

3次元のライブは色々と制約があり、自分たち以上に開催する側が気を遣うのが当たり前になりつつあり、それが大変なのではないかと勝手に思っていたりもします。

未知のウイルスから、少しだけ身近になったウイルスの存在。
とはいえ、軽症でも後遺症が出ることもあり、薬ですぐに治るものでもなく、かかった人にしか分からない苦しみがあるのは依然として変わらない、今だ怖い存在であることを忘れてはいけなくて・・・

そんな中でも、3次元のライブも少しずつ可能になってきていますが、フライトする際にはそういうことを考えなくてもいいと思うのです。
ライブ映像をみて思ったことは、2次元であることに甘えていないということでしょうか？

2次元だからということで、あまりにも振り切った魔法演出ばかりではなく、興ざめしない。
ある程度のリアルさと、2次元の良さを按分していて、応援する方もドキドキするわけです。

3回見ても、セットリストの説明が出来るわけではないのですが、毎回ドキドキ、ワクワク出来る演出とパフォーマンス。
演出の一部は「某事務所のコンサートでも可能じゃないか」とか「これは確実に出来そう」などと考えるのも楽しい。
逆に、「このライティングは難しいかな」とか「3次元に近づけるならこんな方法がいいのかな」とか。

アイドルの表情や汗のかき方、呼吸とか、色々と上手な方たちなので、臨場感もある。
逆にリアルな人は手を抜くこともあるだろうし、そこまではしないかなぁ・・・とか。
ドームになると、暑い、寒いはあるけれど、汗までは映ることはないし、呼吸もマイクを外すから、入ってこないことも多い。

でも、呼吸音や動作の音で臨場感がある。
衣装も2次元なら早着替えをするなぁという着こみも必要ないのに、明らかに脱ぐ前提の厚着の衣装だったりすると、リアル感が増したりもする。

コロナで大混乱の中、3次元のエンタメ活動は自粛を余儀なくされて、みんながとにかく生活するために必死だった中、エンタメ業界の方向を示してくれたのは「うた☆プリ」だったのだと思ってしまいます。
それは2次元の強さだったのかもしれません。
映画館をコンサート会場化し、映画館もそんなうた☆プリのために、音のいい会場を用意してくれて、プリンセスたちもプリンスに会うために足しげく通う。
「見に行く」から「会いに行く」へ。
何度でも会いに行ける「うた☆プリ」
待っていてくれる「うた☆プリ」
その間に3次元が2次元に近づくべく、webやSNSを使って自分たちの出来ることを模索して、今では良い相乗効果が生まれているのではないかと思うのです。
最初は恐怖に怯えて武装していたけれど、少しずつ共存する方に舵をきりつつあるけれど、やはり未知のものだから「怖い」
そんな中、環境に適合していくニーズが生まれている。
もちろん、自分だけで楽しむもいい。
親しいメンバーで楽しむもいい。
でも、大型のスクリーンで、自分以外のプリンセスの存在を感じながらプリンスを見る「映画館」という選択が、とても大きい意味を持っているような気がします。
在宅をずっとしていて思ったのは、雑談の大切さと近くに人の存在を感じることも社会生活には欠かせないものだと思いました。
だからこそ、話をしないとはいえ、同じ「うた☆プリ」を見るために集う人がいる。
同じことが好きな人がいて、ソコは自分ひとりじゃないって感覚もある。

そしてもう一つ。
作品を愛するファンのモラルと民度も今回浮き彫りなって。
世間的にファンが試されているような気がしましたが・・・・

東京ドームで外のジェットコースターの音が聞こえるくらいの静けさの中、イベントを行った某2人組。
拍手とペンラのみ。
これって、うた☆プリと同じだなぁって。
個人的には映画館で培ったのノウハウのせいか、全く苦になりませんでしたｗｗ

エンタメは心の栄養。
生きるための最低限のカテゴリには入らないかもしれないけれど、人間たるもの「エンタメ」がないと、精神が崩壊するような気がします。
人間らしく生きていくうえで必要なものが「エンタメ」だと思うのです。
今は、誰でもＳＮＳで発信できるようになり、自ら「エンタメ」を誰かに見せることが出来る環境があります。
とはいえ、私はエンタメを供給いただく側として、私を救ってくれるエンタメに何らかのお返しがしたい。
フライトしかり、ＣＤ購入しかり。

サブスクで曲を聴くのもいいけれど、エンタメのサブスクってやっぱりちょっと考える。
一部分だけを聞けるならいいのですが・・・
全部を定額で聞けることがやっぱりひっかかるのです。

技術はサブスクで提供していいと思います。
でもエンタメは違うなぁ・・・と。
自分の好きなエンタメが途切れないように・・・

一生懸命応援しようと思います。
気持ちだけではなく、形になるものも含めて・・・