ルビンの壺を知っているか？（壺にも見えるし向かい合った人にも見えるやつ）23_006

昨日、自己紹介記事を投稿させていただいた。
スキやフォローを沢山いただき、本当にありがとうございます。
今日もお付き合いいただけると幸いです。

あなたは、ルビンの壺をご存知だろうか？
ご存知の方も多いと思うが、一応説明させていただく。
ルビンの壺とは、中央には白い壺、その左右には2つの向かい合った黒い顔が描かれた絵である。
全体を見ると、壺が見えたり、顔が見えたりする。
これは人間の脳が両方のことを同時に認識できないことを示している。

さて、仏教用語に「六根」というのがある。
「六根」とは、人の中にある6つの感覚（眼・耳・鼻・舌・身・意）のことだ。

なぜルビンの壺と、六根を持ち出したかというと、
人間の脳は複数の感覚を同時に認識することはできないのではないか？
と考えたからだ。
「いやいやそんなことはない。わたしは見ながら聞くことができるし、考えながら味わうことができる。」
そう思った方は、ぜひ以下を読み進めてほしい。

例えば、
運転中、狭い道で離合するとき（九州では狭い道を車ですれ違うことを「りごう」という）、ぶつけないことに集中する。そのとき、同乗者の会話や、音楽などは耳に入って来ない。
逆もある。
運転中に話に夢中になって、さっき通ったばかりの信号機が青色だったか不安になることがある。

これだけではない。
映画を見ているとき、映像と音声は実は同時に認識できていない。
見ているときは見ているだけ、聞いているときは聞いているだけ。
猛烈なスピードで意識が切り替わっているだけだ。
その実験を映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を見ながら試してみた。
ちょうどルビンの壺と向かい合った人を同時に認識しようとするような作業だ。
結果はもちろん、無理だった。
同時にしようとすると、気分が悪くなる。
（せっかくの楽しいマリオで何をやっているのだろうか。）

大好きなハイボールを飲みながら、匂いと味を同時に認識することもできなかった。

試験勉強をしながら音楽を聞くというのも同時には出来ていない。
私はよく音楽を聞きながら勉強していたが、音楽は聞こえていなかった。（いや、本当に聞こえていなかったのなら、もう少し賢くなれていたかもしれない。）

呼吸に意識を向けながら、悩み事をすることもできない。

昔、テレビである実験を見た。
氷の上に、裸足で何秒立っていられるかという実験だ。
多くの人が数秒しか立っていられない。
だが、札束を渡してお金を数えてもらうと、多くの人が長く立っていられたのだ。
これは、札束を数えることと氷の冷たさを感じることを脳が同時にできないことを示している。

あなたは、複数のことを同時に認識することができるだろうか？

ドラマを見ながらスキな俳優の動作と言葉を同時認識できるか？
あるいは、お風呂でお湯の熱さを感じながら今日イライラしたことを回想することができるか？
もしできる人がいるならば、ぜひコメントを残してほしい。
いや、できなくてもコメントを残してほしい。
ぜひ皆さんの声を聞かせていただきたい。

※ただし、絶対に危険なことはしないでほしい。車の運転を例で挙げたが、危険運転は絶対にNGだ。

それともう一つ、
彼女や奥さんの話を聞いているときに、他の女の子を目で追いかけてはいけない。
その瞬間、彼女や奥さんの話は全く耳に入ってきていない。
女性はそういうことに敏感だ。
喧嘩にならないためにも、世の男性諸君には（私も含め）気をつけてもらいたい。

日頃私たちがどれほど曖昧に生きているかがわかる話だったと思う。
一方で、集中力というのは、どれか一つの意識に注意を向ける力だと言える。
つまり、意識を切り替えずに、意識を固定する作業だ。

ツイッターのCEOイーロン・マスク氏は、（現在のCEOはリンダ・ヤッカリーノ氏だが）幼少期、本の虫だったという。読書をしていると、周りの声が一切聞こえなかった。あまりに聞こえないので、耳が聞こえないのではと心配した親が、マスク氏を病院につれていったほどだという。
狩猟民族時代にマスク氏がいたならば、生存の可能性は限りなく低いだろう。人間の六根が発達し、絶えず切り替えをしているのは、人間の危険予知能力の賜物だ。
そして、何か一点に集中できる環境というのは、本当に幸せなことだ。

と、今回も思考を散らかしてしまったが、この乱文を読んで、ルビンの壺のこと、同時認識できないこと、集中力のこと、女性といるときに他の女性のを見てはいけないことなど、何かしら発見があれば幸いだ。

最後に、あなたが行った実験や、日常のあるあるなどを是非コメントに残していただけるとありがたく思う。
本日も、最後までお付き合いいただきありがとうございました。