「若いときの苦労は買ってでもしろ」の罠
木下斉著「まちづくり幻想」を読んで、ものすごく共感できる章があったので、記録のためにno+eに残しておきたい。
◉「まちづくり幻想」2章の3
よへいも40歳近く離れた人から同じことを言われたことがあります。
その時は「そういうものかな」と頑張っていたのですが、振り返ると、ただ雑用をさせられているだけでした。
◉「若いときの苦労は買ってでもしろ」とは
片付けや、掃除、簡単な作業ばかりやらされ、大きな予算工事やプロジェクトには参加させてもらえず、
よほど成長の機会と呼べる仕事はできず、一人前と認められるのは入社して10年ほど。
「若い時の苦労」というのは、「嫌な仕事を押し付けられること」でした。
◉明暗を分けたものは
上司の話を正解だと信じた人は結局、大した技能も身につかず、のらりくらりと日々を過ごしています。
餌を与えられ飼い慣らされたペットのようです。
違和感に気づいたよへいは会社を辞めました。
かつての同僚は口々に、「よへいが羨ましい」と言います。
明暗を分けたものは、「違和感を感じること」「学ぶこと」「行動すること」でした。
雑用のような仕事に違和感を感じ、それが本当に自分のためなのか自己学習して見極め、退職するという行動に移せたことが明暗をわけたのです。
◉仕事におけるライフスタンスの勝利
また一方でこういう人もいました。
ラインスタッフでありながら、ラインスタッフ業務よりも設備メンテナンスを頑張り、他部署へ引き抜かれたパターン。
当初周囲からは、「メンテばかりして」と少し疎まれていましたが、結果、好きな部署に行けたことを考えると、信念の勝利だったと言えるでしょう。
この働き方が、ライフスタンス。信念。
逆に、会社に迎合して真面目に働いた人は、画一的で尖りや強みの無い、便利でおりこうな人材になってしまいました。
つまり、ライフスタンスを貫いた人材は尖りを発揮して希望する部署へいき、ライフスタイル(会社のいいなり)を受け入れた人材は会社に便利な存在になってしまったのです。
どちらがイキイキと働けるかは一目瞭然でしょう。
これこそが、「若いときの苦労は買ってでもしろ」の罠だと思います。
◉まとめ
自分らしく生きるためには、「若い時の苦労は買ってでもしろ」を安易に信じてはなりません。
真に成功を願う先輩は「少し背伸びする仕事」「少し失敗させてくれる仕事」を「若いときの苦労」として与えてくれますが、
雑用やタダ働きをさせられることが「若いときの苦労」ではないのです。
20年近く真面目に働いて、鬱々としている元同僚が物語っていると思います。
ポイントは、違和感を蔑ろにせずに、学び続け、決断すること。
それをできた人は、相応のステージに到達できると思います。
最後は自己責任。
思考停止せずに、自分の信念を貫いていきましょう。
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