見出し画像

「話を聞きに行く」という孝行

私には、第二の母とも呼べるおばさんがいます。
同い年の従兄弟のお母さん(私の母の兄嫁さん)です。

今から35年ほど前の小学生の時には、
夏休みのほとんどに加え、冬休みのほとんどを
母方の実家で過ごしていました。
年間50日以上はゆうに超えていたと思います。

同い年の同性の従兄弟ということで、
本当に休みの間ずっと一緒に遊んでいました。
というか、一緒に暮らしていました。

それから時が経ち、
祖母も祖父も鬼籍に入り、
息子であるおじさん世代に代変わりをしました。
あれだけにぎやかだった母の実家も
今では、すっかり静かになっています。

盆と正月の2回は必ず顔を出していたのですが、
今年のコロナ禍で正月に顔を見せて以来、
盆にも訪問することができずにいたところ、
昨今のコロナ第3波のニュースが連日報道されはじめ
このままでは、来年早々正月にも顔を出せないと思い始めました。

しかし、先日ふとしたきっかけで
おばさんのことが気になったので
「思い立ったが吉日」
ということで突然訪問をしました。

母方の実家は田舎なもので
家族全員マスクもちゃんとして訪問をしました。

コロナ禍であった今年1年は
通常の年よりも本当に訪問客が減ったようです。

おばさんからは、
思っている以上の歓迎をしてもらいました。


いつもは、私たちの家族の近況をうんうんと聞いてくれる
おばさんの変化に気づいたのは、私の妻もでした。

いつになく
自分のことを話しているおばさんに気づきました。
気がつけば、1時間以上うんうんと聞いている自分にも気が付きました。

恐らく、コロナ禍で話し相手も少なくなり
色々と人と話す機会も減り、
悶々としたものが蓄積されていたのだと
簡単に想像されました。

1時間以上話したおばさんの表情も
なんだか、晴れやかに見えました。

「話を聞く」
「話を聞きに行く」
とても大事な孝行だと思いました。

聞施(もんせ)
と言うそうですね。

子供叱るな来た道だもの、年寄り笑うな行く道だもの。

あたらめて
忙しい子育て世代の自分に
忙しさにかまけていてはいけないと
言い聞かせたいと思いました。


なんしか、カッコいい大人になろう。

↓ブログやってます。↓
https://thejetsjp.blogspot.com/

絶対、押しちゃダメよ♥️