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ぎょうざを作成する

ほとんど遠出をすることもなく家で強い酒を飲みながらでんぱ組.incのYoutubeを視聴、ハロー!プロジェクトのPVもこれくらい予算かけてさ、撮影も凝って作ってくれや!となどと夜中に叫んでいたら4連休を折り返してしまい、さすがによくないね、今まで作ったことのない料理でも作るか、と思い立ち、餃子の材料を買い出しに近所のスーパーへ出掛けた。

今まで一度も餃子を焼いていなかったのは、単純に死ぬほど面倒くさいからである。一人暮らしの成人男性の自炊はいかに工程・時間・洗い物を削るか、にかかっている。RTAをやっているのとたいして変わりがない。この三原則すべて当てはまらない料理が「餃子」である。

「野菜をみじん切りにする」「肉をこねる」「野菜と肉をこねる」「タネを包む」「焼く」「ひっくり返す」「焼く」と工数は多いし、時間もその分当然かかる。気合を入れて、ドン・キホーテでみじん切り用のチョッパーを購入した。ハンドルを引くと器の中で刃が回転し、あっという間に野菜がみじん切りになる、というすぐれもの。が、刃がきれいに回転するサイズまでは野菜を刻む必要があるから、刻んでは回転、刻んでは回転、を繰り返し、じゃあ最初からみじん切りしておけばよかったのでは?と後悔した。またキッチン便利グッズで失敗したか。アボカド専用カッターの時も。アボカドを切るには、包丁でいい。(が、後日たまねぎをみじん切りにした時はかなり時短になった。たまねぎ専用器かもしれない)

ボウルも複数個洗う必要があるし、なにより何度も生肉を握り潰す必要があるわけで、生肉に触れてしまえばドアノブにも触れないから、肘でノブを回しながら鉄山靠でドアを開け閉めする必要がある。本来すべてキッチンで済ませるべきだが、クーラーの効いていないキッチンでは灼熱で長時間の滞在に耐えられず、時折片手に生肉の入ったボウルを抱き、鉄山靠を繰り出して今とキッチンの往復を繰り返した。二度と作りたくない。

アメリカ産の牛豚合挽き肉500グラムを購入した。どうせ料理をするなら節約のため数日間の食糧としたいが、500グラム分の餃子を生産するのがいかに苦行だったか。最後のほうは無心だった。昔『チューボーですよ!』で「未来の巨匠」として紹介される料理人のたまごが、朝の4時から大量のキャベツをみじん切りして餃子を仕込む姿を思い出した。業務用のミキサーを購入してみてはいかがだろうか。

羽根もつかず、焼き上がったそれは餃子、ではなく「肉弾」だった。しかし、個分けで保存をしたいから羽根つきより都合がいい。ということにした。酢を切らしていたので、ポン酢につけて食べた。案外うまい。が、牛豚合挽きじゃなくてシングル豚ミンチのほうが脂がもっと流れ出ておいしくなる気がする。次の連休にチャレンジしてみよう。

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