同期について

Youtubeでお笑い芸人やアイドルの動画、特に本人や本人が所属する組織が運営しているチャンネルを観ていて、よく「同期は誰だ」という話になる。花の何期と誉めそやされたり、不毛の何期と自虐したりする。社会でも、誰それさんと誰それさんは同年入学・入社で、意外ですねとかそんなふうにして話題が広がることがある。

そんな話を聞くにつれ、自分には同期と胸を張って呼べる存在がいないなあと寂しく思う。義務教育を経て高校、大学まで卒業しているものの、連絡をとり続けている関係の人間はいないから「誰それが同期」という話題に乗れない。中途採用で所属した前社でもそうだったし、社会から降りている現状においてはなおさらだ。

所属する組織に愛着が湧かないよう意固地に生きてきた自己責任もあるとはいえ、「誰それが同期」話になると肩身が狭くなるのもくやしいし寂しいので、勝手かつ一方的に「私の同期」なる存在を定めることにした。

例えば、

■2014年デビュー（新卒時）
・エルサ・アナ『映画：アナと雪の女王』

・中村朱里『アイドルグループ：虹のコンキスタドール 1期生』

調べたところによると、あのアナ雪の２人は同期らしい。だいぶ差はついてしまったものの、一応エルサとアナに会えばタメ口で会話してもいいわけだし、エルサとアナがYoutubeチャンネルを持った場合、同期トークの際に「しばらく社会から降りているらしい」「大丈夫なの笑」と話題にあげてもらえる可能性があるのだ。
「虹のコンキスタドール」の中村朱里さんに関しては今回初めて存じ上げたが、完全に同期デビューのアイドルが居ると心で感じるだけで励みになるし、寄り添いどころになる。相手サイドは勝手に寄り添われても気持ちが悪いと思うがそのことは一旦考えない。

■2021年デビュー（オモコロ初掲載時）
・斉藤円香（アイドルグループ：OCHA NORMA　グループ結成時点）

・ウマ娘プリティダービー（ゲームアプリリリース時点）

斉藤円香に関しては、研修生デビューは2018年だしOCHA NORMAとしてのメジャーデビューは2022年だから算定開始時期に異論はあるかもしれないが、私自身が好きなアイドルと同期と思えるだけで心の保養になるのでよしとする。そして、スペシャルウィーク、サイレンススズカといった初期実装されたウマ娘は同期といってよく、以降のウマ娘は後輩にあたるわけである。ウマ娘を遊んだ経験はない。

というか、オモコロから計算するなら同年初掲載のライターさんを加えるべきだろうがそうなってくると途端に気恥ずかしくなるのでやめておく。

定義なんかいくらでも都合のいいように捻じ曲げてしまえばいい。
私のように現実から逃げるようにして生きてきた皆様においても「同期」を心に持っておけば、一種のメンタルケアになるのではないだろうか。実際にそのような話題になって口に出した場合に如何なる事態が発生しても責任は負いません。