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さくらももこ、永遠なり。

先日大学時代の友人と久しぶりに会うために横浜まで出かけました。
友人との待ち合わせは夕方だったので、それまでの時間、横浜のそごう美術館で開催されている「さくらももこ展」に行ってきました。

さくらももこさんと言えば、代表作『ちびまる子ちゃん』の原作者。惜しまれつつも2018年にお亡くなりになりました。

ちびまる子ちゃんは、私が9歳の時からりぼんで連載が始まった国民的マンガでありアニメです。ちょうど私が小学校4〜6年生まで毎月りぼんを買って読んでいたので、まるちゃんにはたくさんの思い出があります。

早速会場に足を踏み入れると、さくらプロダクション代表の挨拶文がありました。

現在はさくらももこさんの息子さんが代表を引き継いでいらっしゃるとのこと…。

私が以前書いた記事で『ママはさくらももこなんじゃないの?』と疑いをかけられたエピソードなど、さくらさんのエッセイに何度も登場するあの息子さんなのです。

昔から漫画やエッセイを読んできたものとしては、「あの息子さんがこんなに大きくなるなんて…。」となんだか胸がジーンとしました。

展示されているのは、ちびまる子ちゃん連載時の生原稿やエッセイの原稿、さくらさんが描いた実際の表紙絵や大切にされていた置物など多岐にわたります。

入場と同時にもうちびまる子ちゃんの世界。私の記憶から忘れていた登場人物が次々に蘇りました。

例えばはまじ、ブー太郎、永沢くん、藤木、みぎわさん、花輪クン、丸尾君、杉山君、大野君、佐々木のじーさんなどなど。どのキャラクターも漫画で紹介されていて、クスッと笑えるんです。りぼんを読んでいた当時は、まるちゃんやたまちゃん、たくさんの仲間たちが、まるで自分の同級生かのように読んでいました。(ちなみに私は野口さんが好きです。)

漫画の原稿というものを初めて近くで見たので、その仕事の細かさにまずは驚きました。ちびまる子ちゃんは簡単なタッチで描かれていると思っていましたが、原稿ではトーンやセリフが一枚一枚手で貼られている…。1ヶ月に一度の連載とは言え、膨大な労力と時間をかけて作られた漫画だったのだと感じました。

また、さくらももこさんのエッセイや漫画の表紙となった原画は、独特の鮮やかな色彩で描かれています。それらは本当に細かく、可愛い絵がたくさん散りばめられています。
エッセイなどでもわかるように、小さくて可愛らしいものを大切にされてきたさくらさんらしい絵です。

と同時に、さくらさんの作品はシュールなものも多かったけれど、子供達が平和な世界で暮らせることを願っていたのだろうと感じました。
まるちゃんやコジコジの世界にも絶対的な悪が存在しないように、さくらさんはそういう世界を望んでいた人だと私は思います。

基本的に展示されているものは撮影禁止。会場内に2か所だけ写真撮影がOKなところがあるので私も何枚か写真を撮りました。

人が多すぎてなかなか全部は読みきれず。多分同じエピソードの漫画とエッセイが展示されています。
このかみしばい屋の話、覚えてました!
初期のまるちゃん。

私は小学卒業と同時にりぼんも卒業し、その後漫画からエッセイにシフトしていったので、結構知らないエピソードがたくさんありました。

その他にも『神のちから』という非常にバカバカしいけど最高傑作な漫画を夢中で読んでいたことを思い出しました…。(神のちからっ子新聞も本物が展示してあって、なんでこんなバカバカしいものを当時夢中で読んでいたのか…とまるちゃんばりに白目になりました。)

会場は小さなお子さんや外国の方、多くのまるちゃんを見て育ってきた人たちで賑わっていました。

さくらももこさん本人が描いた新しい作品にはもう出逢えませんが、お母様の意志を継いだ息子さんやスタッフがいつまでも作品を守り続けてくれると思います。

さくらももこ、永遠なり。

さくらさんが思い描いた平和な世界が訪れるといいなと思います。

(余談)
最後にグッズコーナーがあります。可愛いグッズがいっぱいあるのでこれから行かれる方がいたらぜひ!

左上の友蔵缶バッチは買っておくべきでした。
これはまるちゃんが友蔵と高級鮨を食べに行き、お会計が7万5000円だった時の友蔵の衝撃の瞬間です。

【追記】
5月15日、noteから嬉しいお知らせが届きました。

ありがとうございます😭

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