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reading music 読む音楽 #1-3「エリーゼのために」

〜reading music〜
曲に込められたインテンションが あなたの人生を彩り始めます
#1-3 「エリーゼのために」 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
楽譜 
http://ks.imslp.info/files/imglnks/usimg/0/08/IMSLP249954-PMLP14377-BEETHOVEN_-_FUR_ELISE_(JF_EDITION).pdf

今日は3ページ目ですね

「空想お花畑のしあわせ」から
「いつもの悩みのテーマ」
のあとですね

2段目3小節目
左手のララララララのところ
何か暗いことを思い出してしまったんですね
この場面は変な気持ちになる音が入っています
4小節目A7には♭9
3段目1小節目E7にも♭9
左手の連打と♭9のせいで
深刻さが増します

誰にでも過去には
後悔や失敗、悲しかったことがありますよ
そのひとつひとつを ああだった こうだったと思い返し
その延長上に未来を描くと。。
うーん
何もかもうまくいかない気がしますね

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左ページの一番下の一番最後の小節のE7
(その前の小節がAmで一旦終止している)から
何かが始まるのかなと思わせて・・・
はい
目眩くうまくいかない未来に絶望しかけた様子が描かれています
ラドミ ラドミ レドシ×3回=だってだってどうしよう×3回、ですね
そのあとは半音で降りるだけ
半音の順次下降はこんなに悲劇的に聴こえるんですね
音の並びに意味を持たせる天才ですね
そして やっぱり絶望は 「過去と未来」に存在していますね
(「今ここ」に絶望は存在しません)

暗い気持ちのままテーマ最終回へ
もうこのテーマ=居心地良いように錯覚してしまいます
慣性ですね
(慣性=たとえ苦しいことでも安定しているなら持続しようとする)

そして最後の最後
後ろから2小節目レドシラです
今までずっとミドシラだったのに
何かひとつの結論に達したのでしょうか
レドシラ!
ミをレに変える
最高に粋です
悩んでても心遣いは忘れない

自分で終わらせた感じしますね
相手を尊重しているように感じます
好きだけど押し付けない
優しさですね
最高に上品
ステキです

さて
ベートーベンがテレーゼに贈った曲
テレーゼはどう聴いたんでしょうか
テレーゼはベートーベンとは結婚しなかったんですって

何百年にわたり この曲をどれだけの人が聴いたか 弾いたか
始まりはひとりの人のために作った曲なんですね
正直に曲にされたんですね
曲にして伝えるって素晴らしいですね
ベートーベンとテレーゼから生まれたひとつの曲が
世界中に歴史的な存在になっています

清楚で美しいゆえですね
曲にすると美しいもん
苦しみも絶望もお花畑の乙女おじさんも美しいもん
恥ずかしくないもん
全部誰の中にもあるもん

言葉がない音楽は沢山のことを伝えてくれます

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベンは
私たちに恋を体験させ続けてくれます
これからも永遠に

。。。。。

jesse (ジェシィ )女性 日本人
ピアノ弾き語り演奏・レッスン
音楽を使ったセラピー&コーチング
プロミュージシャン歴35年   
兵庫県認定音楽療法士
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