霧雨

海が見たい。 日々そう思っています。
私は比較的山の方で産まれ育ったのですが、海が好きです。前世は人魚だったのでしょうか。
2000年代辺りに生まれた子供は前世がないらしいです。 真偽は別として。クリスタルチルドレンと言うらしいですね。
感受性が強く、心で生きている らしいです。
自分の人生を振り返って、前世があったらこんな人生送らないだろうなとは思います。
失敗だらけでルートから外れまくる人生。これはこれで楽しいものですが、前世があったなら学んでなさすぎる。

話が逸れてしまいました。海、でしたね。
海は何時間でも見ていられます。 波のフリル、輝きの宝石、深く暗い布、輝く鱗のスパンコール、全てを身にまといたい。 海のプリンセス。
水平線を見れば世界の永遠さを知り絶望し、波打ち際を見ればその力強さに心打たれる。 岩場にいればそのまま吸い込まれていきそうな魅力。
海とは、全てだと思ってます。青い惑星、地球。70%が海ですから四捨五入すれば地球の全ては海。

たまに、衝動的に海に行きたくなります。どうしても水を、私が求めている。いつか海沿いに住みたい。自然災害のことを考えると絶対に良くないし、怖い人ばっかり住んでそうだからちょっと怯むけど。それでも海がいい。今は海から遠い所に住んでいて、行きたくても行けない日々です。潮風と共に生きたい。

潮風ってすごく良い香りがしませんか?好き嫌いがあるのはもちろんですが、私は非常に好きです。香水すら掻き消すような、強烈な香り。そして海風。セットした髪がバラバラになろうと、前髪が無くなろうと、海風の前には人はみなただの人間に戻る。あの瞬間、空間がとても好きです。

嗚呼、海がみたい 海に行きたい 海になりたい 
海って漢字は、水と毎。 毎には暗いという意味があるようです。 暗い水。 夜の海が1番素敵なのはやはり間違いではないようです。

海で遊ぶのも好きです。ひたすらに潜って、泳いで子供のようにはしゃぎたい。歳を重ねるごとに、子供のように遊べる友達が減っていきました。酒を飲むか、ファミレスでの井戸端会議ばかりで。それはそれで楽しいですが、童心に戻って遊びたい日もあるのです。ドレスを着てお姫様ごっことか、おままごととか、だるまさんがころんだとか、そういう遊びがしたいのです。友達が少ない私には難しいですが。 例えば、わかめひとつ拾って大笑いしたい。わかめひとつ拾って想像力を膨らませて遊びたい。海に潜って水が鼻に入って大笑いしたい。 あの頃の感性は今どこにあるのでしょうか。大人になるって嫌ですね。

いつまでも大人になれない私ですが、なりたいとも思っていないので上等です。色んな気持ちを抱えたまま歳をとりたいと思います。
読んでる君とも分かり合えるように。

昨日は霧雨でした。雨は嫌ですね。

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