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手に取った本

 その昔、母が入院中の病院の売店で、吉本ばななさんの本に出会いました。

 手術待ちだったのかそれとも空き時間だったのかはっきり覚えていませんが、本屋さんでもなんでもなく入院患者さんが暇な時間に読めるように新聞や雑誌と一緒に少し文庫本が置いてある場所です。

 昨日、同じ売店に立ち寄りました。用事と用事の隙間時間が長いので、待ち時間のお供に何か読む本ないかなあと。

 当時より本や雑誌の売場は小さくなっていて、少なくなった本はその大半が人気のミステリー作家のシリーズ。

 今日はミステリーの気分じゃないなあ。待ち時間の後の用事が少し気が重いものだったので、気持ちがほっとするようなものが読みたい。

 棚の本を順番に見ていって最後に目にとまったのが「甘夏とオリオン」増山 実さんという方の作品です。

 作者の方のお名前も存じ上げず、ただ帯の「師匠失踪。人はいつだって誰かを待っている-」に惹かれ、落語の師匠が突然失踪してしまった甘夏の奮闘ぶりを描いたらしい作品にこれなら読めるかもしれないと購入しました。

 読み場所を確保するのに手間取り、ちょっと他のことに気を取られたりもしてしまい、まだ最初の3ページくらいしか読めていないので、読みかけにも届かないのだけれど、ちょっと先が楽しみ❣️


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