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レンクアス

Lengkuas

Alpinia galanga

ショウガ科 ハナミョウガ属
バリ語  :   Isen
英語   :   great galangal  lesser galangal
日本語  :   ナンキョウ
別名   :   loas 

熱帯アジア原産、インドネシア全土で栽培される。高さ2m、先の尖った細長い葉は左右に互生。花みょうがの一種で、茎の先に小さな花がかたまって咲き、小さな丸い実をつける。大型の根茎は硬く繊維質で、中は白く香りが強い。
温 性

利用部分
根茎​   下痢、消化器系のトラブル、食欲不振、​風邪、
     セキ、気管支炎、のどの痛み、リウマチ、
     皮膚のトラブル
実    ​寒気、吐き気、下痢、飲みすぎ、歯痛
 
作用
解熱作用
​鎮痛作用
​利尿作用
​健胃作用
​駆風作用
​殺菌作用

レンクアスの花


レンクアスは、またの名をラオス(ジャワ名)といい、日本ではナンキョウ、タイショウガとも呼ばれている。このレンクアスはインドネシア料理にも欠かせない。バリ料理の基本になるスパイス・ミックスは、このレンクアスがメインである。

見た目は大きなショウガのようだが、硬く繊維質の根茎を切ると、刺激的でほんのりと甘い香りがする。レンクアスには、根茎が小さめの赤い種類と大きめの白い種類があるが、ハーブとして利用するのは赤いものがいいだそうだ。めまい、さしこみ、腸内のガスを出すなど消化器系の治療にも使用する。

温性の作用を利用して、身体を温める薬草治療「ボレー」の材料としてもよく使われる。レンクアスの葉と根茎、ショウガ、コリアンダー、ナツメグ、レモングラスなどの材料を煮出してハーブバスにできる。小さな実にも飲みすぎや吐き気止めの効能がある。

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