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チュンパカの花


Michelia alba
チュンパカの花は日本ではキンコウボクと呼ばれる、インド原産のモクレン科の香りの良い花です。黄色と白の花があり、葉の間からひっそりと五〜六センチの花を咲かせます。一日花で翌日には開ききってしまいます。

先日ラーダクリシュナで、シヴァリンガにチュンパカの花を捧げて、祭礼は終わることができず、災害が起こると言うシーンがありました。
なぜ、チュンパカの花をシヴァ神に捧げてはいけないのか? ドラマではブラフマー神とウィシュヌ神が、どちらが偉大であるか競争した時、どちらもゴールできなかったのに、ブラフマー神はチュンパカに嘘の証言をさせ、自分が勝ったとした事で、シヴァ神に呪われたと言ってました。

もう一つはシヴァ・プラーナから
ラーマ王子の父親であるダサラタ王が亡くなり、ラーマ王子は葬儀にために必要な祭具を準備するように弟ラクサマナに命じる。いくら待ってもラクサマナが帰って来ないので、ラーマ王子もその後を追った。
残されたシータは一人きりで葬儀を無事の終わらせると、戻ったラーマ王子とラクサマナに、葬儀が終わった事を伝えたが、二人は笑ってシータの言うことを信用しなかった。
仕方なくシータは証人として、パルグ川、牛、火とチュンパカの花を呼んだが、皆嘘の証言をしたので、もう一度葬儀をすることになった。天からの亡き王の声が聞こえ、葬儀は既に終わっている、信じられないなら太陽にきいてみるがよいと告げた。
太陽はシータの証言が正しいと言い、嘘をついた者たちはみな呪われることになった。そうして、チュンパカの花は、シヴァ神に捧げてはいけない事になったそうです。

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