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ドゥクンのお話

バリハーブもこれで終了🙏🏻お付き合いありがとうございました。
1番最初に書いた一般のハーブのデータが少ししか残ってないので、アップできないのが残念。もし見つかればアップしたいと思います。

載せていなかったバリのヒーラー、シャーマン、霊能者であるドゥクンについてのお話。

インドネシアでは、伝統治療、占い、祈祷などを行うヒーラー、 シャーマン、霊能者のことをドゥクンと呼びます。バリでは、バリアンと呼ぶことも多いようです。ドゥクンにはいろいろな種類があり、いくつかに分類されます。

まず目的によって二つに分けることができます。 
バリアン パネゲン (Balian Panegen)  
  右の魔術、ホワイトマジックを使い、病気を治す。 
バリアン パンギワ (Balian Pangiwa)
      左の魔術、ブラックマジックを使い、人を病気にさせる。

一般的なバリアンの種類
バリアン ウサダ (Balian Usada)   
ロンタルから学んだ薬草の知識などで治療する伝統的な施療師。

バリアン クタッソン (Balian Ketakson)   
タクス(超自然的な霊能力)を授かり、その力で治療する。 

バリアン カピチャン (Baloain Kapican   
クリスなどの霊力のある品物を授かり、その力で治療する。 

バリアン エンゲンガン (Balian Engengan)   
憑依状態から子供が誰の生まれ変わりか、などのお告げをする。

バリアン チャンプーラン (Balian Campuran)   
上記の方法を合せて治療を行う。

専門的な治療を行う
バリアン マナック (Balian Manak)   
出産を助ける助産婦のような役割をする。 

バリアン アプン (BalianApun)   
マッサージを行う。接骨医のように骨折、脱臼などを治療する。


ヒーラーの中にはバリアンという言葉より、ドゥクンという言葉を好む人もいます。そもそもドゥクンとは、“ドゥドゥクン”が語源で、ドゥダット、ブドゥ、ピクンという三つのバリ語から成り立っています。ドゥダットとは真っ暗、ブドゥとは頭が悪い、ピクンとは忘れると言う意味です。 

真っ暗の中ではじめて光が見え、
頭が悪い時に知恵が浮かび、
忘れた時に思い出すということです。

そういう時に、第六感というのか、霊的な示唆が降り立つわけです。ヒーラーにとって、薬草の知識などももちろん必要ですが、サラスワティ女神が示唆してくれる、直感やひらめきのようなものも重要だということです。

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