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バリ歴史

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バリ創世神話 (続き)

バリ創世神話 (続き)

バリに降り立つように命じられた三人の神は、パスパティ神によって霊化され、
椰子の実の中に入れられてバリに向けて送り出されました。そして、バリに到着すると、それぞれ違った山に居を構えました。

グニジャヤ神はレンプヤン山のレンプヤン寺院に、
マハデワ神はアグン山のブサキ寺院に、
デウィ・ダヌ女神は、バトゥール湖のあるバトゥール山のバトゥール寺院に、
それぞれ降り立ち、そこに住まうようになり、ようやく

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バリ創世神話

バリ創世神話

サンヒャン・トリ・プルサ昔々、バリには何の生物もいなかった頃のお話です。バリは繰り返す地震のために揺れ動いていました。あまりにも不安定であったので、バリは隣のロンボク島とくっついたり離れたりしていました。 そんな様子を見ていた天界のパスパティ神(シヴァ神)は、バリとロンボクが可哀想になり同情しました。

この時のバリの様子を眺めてみると、東のレンプヤン山、南のアンダカサ山、西のバトゥカル山、北のブ

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ナガバスキ

ナガバスキ

昔々、東ジャワのダハという国にシディ・マントラという大変偉い僧侶がいました。僧は経典のことは何もかも把握していたので、人々から大変尊敬され、手本とされていました。
僧侶はお金持ちで美しい妻がいましたが、子供がいなかったので幸福とはいえませんでした。僧は妻に子供が授かるように神に祈り供物を捧げたらどうだろう、と持ちかけました。子宝を授かるための儀礼を行った結果、妻は身ごもり一人の男の子が生まれました

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